私たちがレストランでの待ち時間をどう過ごそうかと思案していた時、妹がふと思い出したのは、あるパン屋のことでした。この店は、開店の時刻をInstagramで告知するという、開店予測不可能で、ラッキーかどうかが試されるところも魅力です。
妹がInstagramをチェックしたところ、ちょうど7分前に開店したという通知がありました! そこで、私たちは急いでそのパン屋に向かいました。到着すると、すでに10人以上が並んでおり、私たちが列に加わると、それに続く形でさらに行列が伸びていきました。
店に近づくにつれ、内部が徐々に視界に入ってきました。ステンレス製のラックには、焼きたてのパンが並べられており、思っていたよりもずっと奥行きがある店内の奥には、大きなパン焼きオーブンが設置されていました。
ショーケースに並んだパンを眺めるのも楽しいですが、オーブンから出たばかりのパンをラックで冷まし、その場で紙袋に詰めてくれるプロセスは、より一層の新鮮さを感じさせます。そして、販売を担っていたのは、店主と思しき人物でした。白い耐油紙に包装されるデニッシュやカヌレという芸術作品。アップルパイに至っては、観たこともないくらいのゴージャスな層を積み重ねていました。
夕食に、レーズンパンの味を堪能しました。もちっとしたパン生地に、ふんだんに散りばめられたレーズンが幸福感を一層引き立てていました。
何十層ものハーモニーのアップルパイは、その見た目の華やかさだけでなく、味わいにおいても期待を裏切らない感動的な一品でした。カヌレに関しては、その独特の食感が魅力的でした。外側はしっかりと硬く、内側はびっくりするほどしっとりとしており、甘さもちょうどよく、その対比がたまりませんでした。
先日、大阪への旅行で土産として選んだカヌレは、賞味期限の都合で、まるで小さな任務のように毎日一つずつ食べることに。結果、一週間で六つのカヌレという、甘美なる日々を過ごしました。(笑)そのほかのフランスパンは、冷凍をして、ゆっくりと楽しむ予定です。
0コメント