ムーンウォークのマグカップができるまで2026.06.23 22:00面白いことに、このマグカップは「商品を作ろう」と思って生まれたものではなかった。振り返ると、すべては先週、すみだ北斎美術館で、北斎を観たことから始まっている。私は子どもの頃、隅田川沿いの中学校に通っていた。だからこの展示には、もともと少し特別な親しみを感じていたのかもしれない。そ...
I Love You, Too.― マイケル研究、閉幕。2026.06.22 22:00マイケル研究が終わった。映画『Michael』から始まり、楽曲を聴き直し、ドキュメンタリーを見て、Netflixの裁判ドキュメンタリーも見た。もう十分だろうと思っていた。ところが最後に『This Is It』が残っていた。正直に言うと、最初は途中までしか見ていなかった。ところが最...
映画『Michael』のあとに始まった、私のマイケル展2026.06.19 22:00映画『Michael』を観てから、やっぱりマイケル・ジャクソンのPVを見続けている。最初は、映画の余韻だった。でも気づけば、衣装の解説動画まで見ていた。スリラー。ビリー・ジーン。ブラック・オア・ホワイト。ヒール・ザ・ワールド。そして、彼の衣装を25年間作り続けたデザイナー、マイケ...
私はビルの微笑で泣いた 〜『Michael』を2回観て気づいたこと〜2026.06.17 22:00マイケル・ジャクソンの映画『Michael』を、まさか2日連続で観ることになるとは思わなかった。きっかけは80歳の母だった。用事の帰り、母が「日曜日にマイケル観たのよ、良かったわよね」と言った。私が「私は昨日観たよ。もう1回観ようと思っている」と答えると、母は「今日見る?」と言っ...
20年後、また『プラダを着た悪魔』を観た2026.05.26 22:00『プラダを着た悪魔2』を観てきた。まず軽くあらすじを。20年後のニューヨーク。ファッション誌「ランウェイ」が存続の危機を迎え、ミランダとナイジェルのもとにアンディが戻ってくる。エミリーは今やラグジュアリーブランドの幹部として、別の立場から同じ場所に立っている。AIの時代、コンサル...
勝つことが、自分を成立させる条件だった|『マーティ・シュプリーム』感想2026.03.16 23:00※ネタバレありますティモシー・シャラメ目当てで観に行って、見終わったあとに残ったのは「かっこよかった」だけではなかった。これは夢を追う青年の話ではない。勝つことが、自分の存在を成立させる唯一の条件になっている人間の話だった。
イーサン・ホークを見に行った『ブルームーン』2026.03.10 23:00イーサン・ホークが出ている。しかも監督は、リチャード・リンクレイター。それだけで、私には十分だった。実は、『嵐が丘』より先に、こっちを見に行こうと思った。内容を比較したというより、この組み合わせを先に見たい、と思ったのだ。私にとってイーサン・ホークといえば、やっぱりまず『ビフォア...
映画『ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生』|壊れても、鳴る。2026.02.25 23:00映画館を出たあと、しばらくエレベーターホールの前で立ち尽くしていた。泣きそうだった。人がいるから、こらえた。でも、身体が震えていた。
『ブゴニア』レビュー|設定を操る側になるか、信じ込む側で終わるのか2026.02.17 23:00※内容よりも“感じたこと”中心のレビューです朝、少し震えていた。アイデンティティが揺れている感覚。これまでの「設定」が、今の自分に微妙に合わなくなっている感じ。ふとカレンダーを見ると、新月だった。「ああ、脱皮中か」そう思って、私は映画のチケットを予約した。夜、自分の中の「新しい設...
英語で観たら、別の作品になった夜2026.01.29 23:00フィリピンの英会話の先生が、一本のアニメを勧めてくれました。私がよくアートの話をするからでしょう。「これ、絶対好きだと思う!」作品はNetflixで配信中の『プリズム輪舞曲(Love Through a Prism)』。1900年代初頭のロンドンを舞台に、日本人女性が美術学校へ留...
映画『モディリアーニ!』レビュー|値踏みから降りた瞬間に、創造は始まる2026.01.20 23:00この映画は、「モディリアーニの伝記映画」ではなかった。もっと正確に言うと、表現者が“値踏みの世界”から降りる瞬間を描いた映画だった。だから、刺さる人には異様なほど刺さるし、何も起きない人には、何も起きない。私は前者だった。