静止した絵の中に、時間が流れていた。アーティゾン美術館「モネ 睡蓮のとき」感想2026.04.21 23:00モネの作品は、これまでにも何度となく見てきた。オルセー美術館展、オランジェリー美術館への訪問、ジヴェルニーのモネの庭。それでも今回、日本橋のアーティゾン美術館で開催された没後100年の展覧会は、何かが違った。
富永峻さんのピアノリサイタル「謎めく響き」で、音に連れていかれた夜2026.04.18 23:00白寿ホールで富永峻さんのピアノリサイタルを聴いた。富永さんの演奏を聴くようになったきっかけは、もう12年ほど前になる。クライアントさんの紹介で、富永さんが私のセッションを受けてくださっていたことがあり、そこから私はこの方のリサイタルに通うようになった。もともと私は、ピアノ鑑賞をし...
ジャン・ロンドーは、まず闇をつくった2026.03.25 23:00東京文化会館小ホールで、ジャン・ロンドーのチェンバロ・リサイタルを聴いた。私は今回で3回目のライブ演奏だった。今回のプログラムは、ほとんど知らない曲ばかりだったので、いつものように事前にChatGPTにプログラムを写して、少しだけ予習をしていた。17世紀フランスの作品が中心で、「...
辻井伸行で聴くラフマニノフ第2番は、やはり特別だった2026.03.18 23:00半年前、辻井さんのラフマニノフのチケットを、抽選を1度外して、一般発売の日にリベンジして秒で買った。(笑)家から府中の森まで、1時間半。決して近くはない。それでも行こうと思ったのは、辻井伸行さんのラフマニノフ《ピアノ協奏曲第2番》を、生で聴きたかったから。この曲は、私にとっておそ...
前提なしで、相手が見えるとき|『レンタル・ファミリー』レビュー2026.03.03 23:00あらすじ(ネタバレ薄め)「レンタル・ファミリー」という仕事がある。依頼主の願いに合わせて、家族の役割を演じ、人生の場面に立ち会う。仕事は“演技”のはずなのに、繰り返し関わるうちに、関係は少しずつ変質していく。フェイクとリアルの境界が、静かに揺れていく物語。
VRで行く19世紀のパリ『印象派画家と過ごす夜』2026.02.09 23:00VRで行く19世紀のパリ横浜で、印象派の展覧会を見た。といっても、ただの展覧会ではない。VRゴーグルをつけて、19世紀のパリへ行く展覧会だ。これは「IMMERSIVE JOURNEY」というシリーズの第2弾作品で、『Tonight with the Impressionists ...
音に連れていかれた夜 |反田恭平 × Japan National Orchestra2026.02.03 23:00コンサートを聴いた、では足りない。音楽に“持っていかれた”夜だった。前半はショパン。後半はチャイコフスキー。同じヘ短調。でも向かう方向は、まったく違っていた。
印象派の後に出会った北欧の光―スウェーデン絵画展で見つけた、もうひとつの美しさ2026.01.28 23:00オルセー美術館展を出て、ふとパンフレットに目をやると、「スウェーデン絵画 北欧の光、日常の輝き」が今日から開催という文字が飛び込んできた。初日。上野にいるのだから、これは行くしかない。スウェーデンの絵画と触れたことは、これまで一度もなかった。どんな絵が待っているのか、まったく想像...
バジールのアトリエに始まる“物語” ― オルセー美術館展2026.01.27 23:00スチームサウナで突然、全身に鳥肌が立った。観てきた印象派展の記憶が、蒸気の中で鮮やかに蘇ってきたのだ。この感動を、どうしても言葉にしておきたい。ルノワールの意外な姿から始まる物語展示室に足を踏み入れた瞬間、目に飛び込んできたのは一枚の肖像画だった。椅子に体育座りを崩したようなラフ...
辻井伸行という宇宙に、身を委ねた夜2026.01.19 23:00チケットを手に入れるまでが、すでに闘いだった。まず、ぴあの先行抽選に申し込んだ。当然当たると思っていた。外れた。一瞬、世界が止まった。けれど、諦めるという選択肢はなかった。2026年最初の 辻井伸行 のソロピアノコンサートに行く。それはもはや願望ではなく、決意だった。一般販売の日...