アートTシャツを作っていることもあり、モネの「睡蓮」シリーズをモチーフにした上野の「国立西洋美術館」で開催されている「モネ 睡蓮のとき」展へ早速足を運びました。今年の春、ゴッホ展に高校生の姪を連れて行ったとき、予想以上に楽しんでいたので、今回も声をかけて一緒に行くことにしました。
会場は大変混雑していました。コロナ禍以降、入場時間を区切る方式が標準化していましたが、今回はその制限もなくなっていたので、混雑する時間帯を避けるために事前にチケットを購入するのが賢明かもしれません。
パリにあるオランジュリー美術展を訪れたり、ジベルニーにあるモネの庭を訪問したことがありましたが、やはりその間にモネの知識を深めていることもあって、また新たなる気づきがあることでしょう。
石田ゆり子さんによる音声ガイドを借り、主に姪がそのガイドを聞きながら進んでいました。モネの作品は、鮮やかな色彩とその表現が多くの人々を魅了します。特に彼が50歳頃から住み始めたジヴェルニーで描かれた睡蓮の連作は、時間とともに変わりゆく自然の美しさと、モネの心境の変化も見事に捉えており、心を打つものがあります。
撮影可能なエリアに好きな作品がありました! インターネットで見たものよりも実際の色味が落ち着いていることを確認できました。また、左上の余白が気になっていた部分も、実物を見ることで納得がいきました。
姪とパンフにもなっている睡蓮の前で。彼女は私よりも背が高いのですが、写真には小さく映っていますね。モネの作品を楽しんでくれて、私も嬉しかったです。楽しめた理由は、「きれいだから!」と言っていましたし、音声ガイドも聴きながら、より深く楽しめたようです。
ところで、急に寒くなっていたので、私はマイロンTで出かけたのですが、モネの作品を使ったものはまだ作ったことがないので、ロートレックの絵がプリントされたものを着てきてしまいました。(笑)
この混雑!
最近、姪の世代では「BeReal」というアプリが流行っているようで、姪がモネの作品の前で写真を撮ってほしいと言うので撮ってあげました。「BeReal」は、1日に1回ランダムな時間に通知が来て、その通知から2分以内に前後のカメラで撮影し、投稿するというもの。通知のタイミングがいつ来るかわからないので、もしその時に映える場所にいればラッキーですが、加工機能もないみたいなので、まさにリアルタイムを投稿することになります。リアルの時間が過ぎると、遅れて撮影したことも表記されるようです。友達と世界の知らない人たちと同じ時間を共有することが楽しいのかもしれません。これではますますスマホから離れられないですね。
「BeReal」撮影タイムが終わり、いよいよ展示の最終章へ。
モネは晩年、白内障で視界がぼやけて見える日々を過ごしていましたが、それでも描くことを止めませんでした。その時期に描かれたオレンジや赤、茶色で表現された池や柳は、一見すると美しいとは言えないかもしれません。それでも、モネが自分の心の中にあるイメージを大きなキャンバスに力強く描き出していたことに、私も姪も感動しました。
ショップも大混雑していたので、また改めて期間中に訪れようと思います。
ちなみに、『Emily in Paris』でエミリーが着ていた「モネの睡蓮のスウェット」を参考にオマージュスウェットを作ろうと、エミリーの着ていたスウェットのデザインをずっと探していたのですが、今回「睡蓮、夕暮れの効果(Water Lilies, Evening Effect, 1897)」という作品を見て、これがエミリーと最も近いとわかり、ついにスウェットが完成しました。(笑)もう一つも似た作品があるのですが、こちらのほうが色味が明るく、スウェットに映えました。モネ展は2月まで開催しているので、次回はこちらを着て再訪したいものです。(笑)
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