世界を、もう少し深く、もう少し優しいまなざしで、見られる人を増やしたい。

4年前、英会話の先生がボールペンでさらさらと描いてくれた。

「SSSS」と書かれた王冠を被る、小さな王子。「シルキーなフィードバックができるキャラ」として、その場で生まれたキャラクターだった。

なんとなく、捨てられなかった。iPadのお絵かきアプリでデジタル化して、どこかに保存した。いつか使いたい、という予感だけ持ったまま。


今年、2年間続けてきた傾聴・対話の講座が、切り替わるタイミングを迎えた。

次は「フィードバック編」を作ろう、と考えたとき——ふと、サイモンのことを思い出した。

最近、ChatGPTの画像生成がアップデートされた。試しに、デジタル化していたサイモンをアニメタッチで生成し直してみた。

サイモン王子 2026、誕生。

なぜ、対話や傾聴ができる人を増やしたいのか。

AIと対話しながら、その問いに向き合っているとき、ふと言葉が浮かんだ。

世界を、もう少し深く、もう少し優しいまなざしで、見られる人を増やしたい。

15年以上前に読んだ『こどもへのまなざし』という本がある。姪たちがまだ幼いころだった。どんなふうに接してあげたらいいか、あの本に書かれていることを実践したかった。きっとその延長線上に、メンタルケア講座で傾聴を学ぶことがあり、今がある。

「優しいまなざし」は、ほんとうに役に立った。いろいろな場所で、いろいろな場面で。何より、自分が優しい人間になれた——そのことに、静かに感動できた。

20年かけて積み上げてきたものを、ようやく世の中に手渡す時が来た。

そう感じている。

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