The Great Wave 葛飾北斎 |波が、場を変える

銀座のユニクロは、今日も外国人でいっぱいだった。

Tシャツセクションに、葛飾北斎の《神奈川沖浪裏》。

「The Great Wave」と呼ばれるあの波は、200年経っても人の手を引っ張るらしい。


タイミングというのは面白い。

昨日、ETSYのメルマガに「Hokusai特集」が届いた。

やっぱり。

需要があるところには、必ず人が集まる。

それはEtsyも、銀座も、同じことだ。


ChatGPTに相談した。

「北斎をトートバッグに、どう展開するか」と。

返ってきたのは、シンプルな答えだった。

「赤富士との組み合わせは鉄板です」

なるほど。


《神奈川沖浪裏》と《凱風快晴》。

青と赤。水と山。動と静。

ダブルサイドトートにするなら、これ以上ない対話だと思った。

何度もやってきた作業だから、迷わなくなってきた。


どの部分で切るか。

どこを見せて、どこを隠すか。

この「切り取り方」が、制作の本質だ。

今回、こだわったのは二つのこと。

ひとつは、作品名の漢字を残すかどうか。

競合の方たちのデザインを見ていると、漢字を外しているものが多い。スッキリする。それはわかる。でも私は、入れることにした。「神奈川沖浪裏」の文字が画面に乗ると、絵に締まりが出た。外国の方に届くバッグに、日本語の漢字が刻まれているというのも、悪くないと思った。


ふたつめは、赤富士の緑。

《凱風快晴》の下部、濃い緑の部分を多めに入れた。赤と緑の補色効果で、全体が引き締まる。背景にある自然の深さが、少し伝わる気がした。

モックアップができあがった。

ネイビーのニットを着た男性が、波のバッグを肩に掛けて歩いている。白い石造りの建物を背に、視線は前方へ。バッグの左端に、縦書きの漢字がある。遠目にも、「これは日本のものだ」とわかる。

その隣では、白いTシャツの男性が赤富士を背負っている。青い空と赤い山が、ニューヨークの街並みに溶け込んでいる。

「Chelsea Gallery District」と刻まれた壁の前に立つ女性は、白いシャツに波のバッグ。アートの文脈に、ちゃんと置かれている。


服は、どれもシンプルだ。

主役はバッグ。絵が、語る。


並べてみると、改めて気づく。

波と赤富士は、対話している。

青と赤。動と静。海と山。


自分のショップに並べたとき、何かが変わった気がした。

エネルギーが動く、という感覚。その日見たYouTubeで、チームラボの猪子さんが、エネルギーの話をしていたので、特にそう感じた。この波は、場の空気を変える。

ようやく、Desinged in Japan ということを伝えられた気もしている。


👜Art-T & Things Tokyo

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