突然の12歳の誕生日ディナー

夕方、ふいに予定が入った。

甥の12歳の誕生日会を、ロイヤルホストでやるらしい。


準備は何もない。

プレゼントもない。

いちばん上の姪が12歳のころは、

0歳から12歳を4面にまとめた

写真立てを用意していたのに。(笑)


マンションの下のスーパーに寄る。

店内はもう、すっかりバレンタイン。

入った瞬間に、目に入ったものがあった。

それでも一応、ぐるっと一周してみる。

結局、最初に見た場所に戻った。

子ども向けの、チロルチョコの詰め合わせ。

これだな、と思った。

特別じゃない。

でも、ちょうどいい。

家にはラッピング用品がある。

透明の袋に入れて、リボンを重ねる。

それで、ちゃんとプレゼントになった。


ロイヤルホストには、私が先に着いた。

「6名です」と言うと、いつもの家族席。

あとから、みんなが揃った。


それぞれ好きなものを頼む。

ハンバーグ、パスタ、サラダ。

私は食いしん坊のシェフサラダセット。

結果的に、いちばん最後まで食べていた。

サラダは不思議だ。

ナイフとフォークで、手間がかかる分、

ゆっくり食べることになる。

その時間ごと、味わっている感じがする。

みんな十分食べたはずなのに、

当然のようにデザートへ。

80歳の母はヨーグルトジャーマニー。

14歳と12歳はホットファッジサンデー。

私はミニパルフェ。

その合間に、プレゼントを渡した。

「心ばかりだけど。お菓子です」

甥は、ぱっと嬉しそうな顔をした。


「リボンが、ひとみらしいね」

そう言われて、笑った。

チロルチョコは、かなり気に入ったみたいだった。

12歳。

まだ小柄だけれど、

たぶん、あっという間に伸びる。

もうすぐ、おばあちゃんの背も越すだろう。


それでも今は、まだ

どこまでも「少年」の空気をまとっている。


スマホの写真を見せてきたので、

動画作成アプリを教えた。


静止画が、次々に動き出す。

ゲームのキャラクターも、

プーさんのぬいぐるみも。


「すごい!」

何度も同じ画面を見て、夢中になる。

その様子を眺めているだけで、

こちらまで嬉しくなる。


お誕生日らしく、

小さいころの動画をみんなで振り返っていた。

気づけば、姪も甥も、

もう誰も小学生じゃない。


赤ちゃんの頃から見てきた彼らが、

今はそれぞれの世界を持っている。

どんな中学生になるんだろう?

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