朝のルーティンが、ゆで卵からだし巻き卵に変わった。

朝は、だいたい同じことをする。


自分の身体の充電が終わったところで起きて、

瞑想し、

身体を目覚めさせる。


だからこそ、

朝の小さな変化は、案外大きい。


最近、朝の卵が

ゆで卵から、だし巻き卵に変わった。


きっかけは、3COINSで見つけた

「レンジで作れるだし巻き卵」という、

あまりにも軽やかな道具だった。

——1分+αくらいで完成する。


朝に1分を差し出す、という贅沢。

けれど、現実はそんなに単純ではなかった。


卵を溶き、

だしを選び、

砂糖をほんの少し。(アレンジ)

私は顆粒のだしではなく、

少し輪郭のある、風味の強いだしを使う。

甘さは、ブラウンシュガーを、ほんの気配程度。

そして、レンジ。


昨日は、爆発した。

卵は、思ったより自由だった。

——なるほど。

これは、実験だ。


加熱時間を数秒ずつ変え、

混ぜ方を変え、

だしの濃度を変える。

完璧を目指しているわけではない。

ただ、「いまの自分にちょうどいい状態」を探している。


そうして、

ふわっとして、

少しだけ芯があって、

朝の身体にすっと入ってくる、

その一点を見つけた。


ベストなだし巻き卵。

📒600.30 / 500.40


この、

爆発 → 微調整 → 発見

というプロセスそのものが、

すでにラグジュアリーだった。


時間をかけたわけではない。

ただ、ちゃんと感じて、

ちゃんと待った。


朝のルーティンが変わると、

一日の音程が、少し変わる。


ゆで卵だった頃より、

いまはもう少し、

即興的で、

実験的で、

それでいて、静かだ。


だし巻き卵は、

朝の完成形ではなく、

朝の試奏なのかもしれない。


今日も、

卵を溶きながら、

「いまの自分」を確認している。

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