土鍋の焦げ付きと、思いがけない大掃除の一日

炊き込みご飯の失敗から始まった物語

先日、いつものように土鍋で炊き込みご飯を作っていた時のことです。

普段はタイマーをかけて調理しているのですが、その日はなかなか沸騰しなかったため、タイマーを止めて様子を見ることにしました。沸騰したら火を弱めよう、そう思って気をつけていたのですが、気づけば別の作業に夢中になってしまい…。ハッと我に返った時には、なんと5分ほど過熱しすぎてしまっていました。

幸いご飯は炊けたものの、少しパサついた仕上がりに。そして何より、土鍋の底にはパンダのような大きな焦げ跡がくっきりと残ってしまったのです。

10年以上愛用している土鍋

実は、この土鍋で焦げ付きを起こしたのは今回が初めてではありません。これまでも何度か焦がしてしまったことがありましたが、その都度、沸騰させながらスコッチブライトで丁寧に擦ることで焦げを落とし、普段ご飯を炊いている間にも少しずつ薄くなっていき…という具合に、なんとか対処してきました。

この土鍋は、もう10年以上も我が家で活躍してくれている相棒です。

ですが、今回の焦げ付きはこれまでとは比べものにならないほど頑固なもので、しかもちょうど手元にスコッチブライトがない状態。困りました。


重曹作戦、そしてスコッチブライト探し

まずは重曹を入れて沸騰させ、焦げを浮かせる方法を試してみました。ところが、これでは10%程度しか焦げが取れません。やはりスコッチブライトが必要だと判断し、マンション下のスーパーへ。それだけを買いに行きました。

土鍋は繊細な素材なので、鉄製の鍋に使うグリーンのスコッチブライトほど強力なものでなくても良いだろうと考え、「傷をつけない」と書かれたソフトタイプをチョイス。五徳にも使えるタイプだったので、「もし土鍋の焦げが落ちなくても、五徳掃除には使えるから無駄にならない」と思いながら購入しました。

そういえば、築19年目のマンションは、コンロ仕様です。18年目の実家はIHなのに!


嬉しい結果と、広がる掃除の輪

帰宅して早速試してみると、驚くほど簡単に焦げが落ちていきました。

きっと、何度も重曹で沸騰させていたのが効いていたのでしょう。焦げがすでに浮いて、あとは擦り取るだけの状態になっていたのかもしれません。愛用の土鍋が元の姿を取り戻してくれて、本当にホッとしました。まだうっすらと残っている分は、そのうち消えるでしょう。

そして、このスコッチブライトの実力はそれだけではありませんでした。ザラザラとした汚れが気になっていた五徳も、軽く擦るだけでツルツルに。グリーンのスコッチブライトだと傷をつけてしまう心配がありましたが、この「傷がつかない」タイプは本当にその名の通り、優しく、それでいてしっかりと汚れを落としてくれたのです。

勢いで始めたシンク下の整理整頓

掃除の勢いがついたところで、以前から気になっていた台所のシンク下収納にも手をつけることにしました。

中のものを全部取り出して、掃除機をかけてから水拭き。すっかりスッキリとした収納スペースに生まれ変わりました。

そして10年くらい持っていた「パンケーキメーカー」も捨てることにしました。30㎝以内なので、そのまま燃えないゴミへGO。

そして整理中に発見したのが、非常用に保管していたチーズケーキ。見ると賞味期限まであと2カ月ほど。これは近々、おやつの時間に美味しくいただかなくては、と思っています。500㎉もあるものでしたが!


 小さな失敗が生んだ、心地よい暮らし

土鍋を焦がしてしまったことは失敗でしたが、そこから始まった一連の掃除は、思いがけず心地よい達成感をもたらしてくれました。

日々の暮らしの中で気になりながらも後回しにしていたことが、こんなきっかけでスッキリ片付くこともあるのですね。これからも、この土鍋と共に、丁寧な暮らしを続けていきたいと思います。(笑)