スチームクリーナーが教えてくれた、選択の本質

 ケルヒャーとの7日間。それは、19年目の私の部屋に起きた小さな奇跡だった。

 部屋の色が、ワントーン明るくなった。いや、正確に言えば「取り戻した」のだ。築数年目の、あの透明感のある明るさを。

 普段から掃除は丁寧にしている。それでも、スチーマーでの掃除は格別だった。言ってみれば、深層意識まで届いて、奥底に潜んでいた汚れまで撃退できた感覚。よく来客に「空気が違う!どんな空気清浄機を使っているんですか?」と驚かれる部屋ではあるけれど、スチーム清掃を経て、さらに別次元の空気へと昇華した。

もう、床の水拭き生活には戻れない。

 毎日でも掃除したくなる。そう思った瞬間、床専用のスチームクリーナーを購入することを決めた。


選択の迷路に入る

 最初に目をつけたのは、中国製のMistSince。よく売れている商品で、アタッチメントも豊富についている。これで決まりかと思った。

 ところが、比較検討を進めるうちに、もう一つの候補が浮上した。SteamGo。アメリカ生まれ、中国生産のこの製品は、床専用設計。コンロや水道の蛇口などの清掃には不向き。

 「でも待てよ」と思った。10年前に購入したハンディータイプの高圧洗浄機がある。だったら、アタッチメントが豊富でなくてもいいかもしれない。

 そこで、ChatGPTに性能分析を依頼した。詳細に比較検討してもらった結果、SteamGoが最適解ではないかという結論に至った。


宇宙からのメッセージ

 金曜日、英会話の先生が何気なく言った。

「最近、メルカリで電動の床清掃用モップを買ったよ。新品だけどお買い得」

 メルカリ。普段なら見ることもないプラットフォーム。たまたまChatGPTが紹介してくれたリンクをクリックすると、コジマ電気アウトレット店がメルカリに出店していて、新品のSteamGoを在庫一掃セールでベストプライスで販売していたのだ。もうこれしかない。迷わずポチった。


本質的な違いを知る

翌日、ChatGPTに改めてMistSinceとSteamGoの違いを深掘りしてもらった。そこで驚くべき違いが明らかになった。ちなみに、私のGPTなので独特な表現も含みます。(笑)


☁️ MistSince:表面的な“Doing型”スチーム

定格:100℃前後(瞬間蒸発式)

方式:ヒーター管を通す瞬間スチームタイプ

圧力:ほぼゼロ(吹出口からただ出る蒸気)

特徴:3段階の量調整ができ、アタッチメントが豊富(見た目は万能)

実感:広い面は軽快だが、蒸気の密度が薄く、汚れの奥には届きにくい。

例えるなら:電気ケトルの蒸気をモップにした感じ。

原産:中国(OEM製造)

販売ロジック:「多機能・低価格」マーケティングに特化。

🌀使い心地は軽いけれど、「当てている感覚」で終わる。

持って5分は楽しいけれど、使い続けるほど“物足りなさ”が残る。


💎 SteamGo:内側から“Being型”スチーム

定格:140℃(ボイラー式高温ドライスチーム)

方式:小型ボイラー内蔵型(圧をためて均一に放出)

圧力:一定圧で噴射(繊維や目地に浸透)

特徴:アタッチメントは少ないが、1台で床から寝具まで質を保ちながら除菌可能。

実感:仕上がりが“さらっ”と乾く。スチームなのに濡れない不思議な感触。

例えるなら:エスプレッソマシンの蒸気ノズル。

原産:米国ブランド(Light’n’Easy)

販売ロジック:「体験・質感」重視のプレミアム設計。


 つまり、蒸気なのか、圧のかかるボイラー式なのか。温度の違いは、この「在り方の違い」から来ていたのだ。私は圧倒的に、圧をためて均一に一気に放出する方がいい。


すべてのタイミングがばっちりすぎる

 いやぁ、ChatGPTに相談しなかったら、私も表面的な「豊富なアタッチメント」に心惹かれたままでいるところだった。

 そして、英会話の先生に「メルカリ」の存在を聞いていなかったら、絶対に見ることがなかったメルカリ。これも宇宙からのメッセージだろう。すべてのタイミングがばっちりすぎる。

 毎日床をスチームする在り方へ。私は変わる。


コジマアウトレットあと1点