セブ Day 3 (後編) 国立美術館 Cebuとフィリピンの夕食

前編からの続き…

今日は、私が美術館好きであることを知っている英会話の先生が「美術館も行きますか?」と提案してくれたので、国立美術館に足を運びました。観賞料は無料。国立美術館ということもあり、少し期待を膨らませながら、暑さをしのげることにも密かに喜びを感じていました。

先生の宿泊先からタクシーに乗り、15:30に到着。しかし、すぐには入館できず、外のベンチで「美術館内の注意事項」をひたすら聞くことに。内容は他の国の美術館と大差ないものでしたが、それがずっと流れ続けているのは少し不思議な光景でした。やがて入館者が集まり始め、いよいよ入れるかと思いきや、今度はスタッフによる注意点の確認が。どうしてこんなにも念入りなんだろう?と不思議に思いましたが、「もしかしたら、フィリピンには美術館自体が少ないから?」と推測してみたり。そんな美術館慣れしていない国の国立美術館では、どんな展示が待っているのか、興味津々です。

中では、フィリピンで見られる海洋生物や動物、陶器、船舶の歴史、そしてフィリピンの食文化に関する美しい写真が展示されていました。さらに、20世紀フィリピンの画家による絵画もありました。そのタッチは印象派を思わせつつも、非常に精密で、特に人物画の光の描写が印象的。髪の毛や唇の先にまで光が宿り、まるで絵の中の人々が輝いているかのようでした。

再びタクシーで先生の宿泊先へ

観覧後、先生のホテルへ荷物を取りに向かうため、配車アプリ「Grab」を利用。指定した位置に車を呼びましたが、どうやら停めづらい場所だったようで、車がなかなか到着せず。少し焦りましたが、無事に車が私たちを見つけてくれ、一安心。小型車の運転席はまるでコックピットのようで、どこか特別感がありました。Grabの車両は運転手それぞれの所有車なので、乗るたびに違う「個性」を感じられるのが面白いですね。タクシーとは違い、まるでいろいろな人の家を訪問しているような気分になります。


フィリピン料理のディナー

ホテル到着後、少し早めのディナーを取るため、近くのショッピングモールへ。「フィリピン料理って何?」と尋ねると、先生からの答えは「BBQ」。(笑) というわけで、フィリピン料理を提供するレストランへ。まだ5時頃だったので、店内には私たちだけ。学生バイトと思われる店員たちが、熱心にトレーニングを受けている様子も印象的でした。

運ばれてきた料理は、かぼちゃ、オクラ、ゴーヤ、そしてポークを炒めた一品。甘じょっぱい味付けで、日本でも馴染みのあるような風味です。野菜がたっぷり取れて満足でした。ご飯は日本米ともタイ米とも違う独特な食感でしたが、BBQのおかげでどんどん進みました。他にはポークの焼き鳥やイカのカラマリも注文。どれも美味しくいただきました。

しかし、こうして味わいを比較してみると、日本料理の繊細さや素材の味を生かす文化が改めて特別に感じられます。一方、フィリピンは南国らしく、夏野菜を中心とした料理が常に食卓に並ぶ印象。農業も豊かで、スーパーには色とりどりのフルーツや大量の野菜が並んでいました。


活気あるモールとフィリピンの現実

18時に食事を終えた後、フィリピンらしいデザートを探しにモール内を散策。とても活気があり、若者たちで賑わっていました。フィリピンでは「SM」という企業グループがショッピングモールを運営しているようで、どの店も「SMモール」のロゴが入ったビニール袋を使用していました。さらに売り場の拡張工事も進行中。ここは、みんなにとってのテーマパークのような存在なのかもしれません。

ただ、こうした活気ある一面とは裏腹に、現地の生活には大きな格差があることも感じます。一部の富裕層だけが豊かさを享受し、それ以外の人々は海外での労働や外国人との結婚などを通じて、より良い暮らしを目指すという選択をせざるを得ない状況があるようです。


最終目的地「ブルーウォーター マリバゴビーチ」へ

夕食後、いよいよ今日の宿泊地である「ブルーウォーターマリバゴビーチ」に向かいました。移動費は600ペソ(日本円で約1500円)。先生も明日こちらに来る予定とのことで、「大変じゃないですか?」と尋ねると、「ジープニーなどを乗り継いで行くから大丈夫」とのこと。フィリピンらしい逞しさを感じました。

到着したリゾートホテルは、南国らしい洗練された雰囲気のレセプションが印象的。チェックインでは、いつもIDかパスポートの提示を求められます。そのため、事前にChatGPTが「パスポートの写真をスマホに保存しておくと便利」と教えてくれていたおかげで、毎回助かりました。(笑)観光中はパスポートは持ち歩かずに、ホテルの金庫か、チェックイン、アウトの際ならば、スーツケースに入れてホテルに預けておいた方が安全とのことです。

さて、お部屋はラッキーなことに、エグゼクティブデラックスルームに無料でアップグレード。ゴルフカートでお部屋まで送迎され、オレンジ色のライトで照らされた砂浜の道を優雅に進むその時間は、まるで南国版の星野リゾートのようでした。

お部屋のインテリアはシンプルで好みのデザイン。バスルームはシャワータイプながらも、畳2畳分ほどの広さがあり、快適そのものです。その後、1D1U Campのコメント返しやブログ執筆をしながら夜が更け、午前2時に就寝しました。


★ルームツアー撮影しました