メイクの失敗から、小田切ヒロさんの人生哲学が教えてくれたこと

 昨年、メイクをするようになった12歳と15歳の姪たちから「あごのラインにファンデーションがちゃんと伸びていないよ」と指摘されることが時々ありました。そのたびに、「いや、ちゃんと塗ったはずなんだけどな…」と不思議に思っていました。そんなある日、ようやく気づいたのです。「あ、見えてなかったんだ!」と。

 視力はいい方なので、眉を描く時などは鏡から少し離れても問題なくできるのですが、ファンデーションとなると話は別。肌と同じ色を塗っているので同系色すぎて、実はよく見えていなかったんです。老眼のせいで。(笑)

 試しに老眼鏡をかけて鏡を見てみると、毛穴や塗りムラが驚くほどはっきり見えるではありませんか!これを目の当たりにして、「これはいかん!ファンデーションの塗り方や道具をちゃんと見直さないと!」と、かなりの危機感を覚えました。そしてメイク中は、老眼鏡で確認を怠らないこと。

 そこで、まずは裏ごし仕様のクッションファンデを購入し、ポンポンと軽くたたくように肌に密着させる動きで塗る方法に変えてみました。すると、それだけで姪から「綺麗に塗れてる!」と嬉しいフィードバックをもらい、(笑)スモールステップながらも改善の一歩を踏み出しました。

 さらに、YouTubeにはたくさんのメイク動画があるので、その中でも小田切ヒロさんのチャンネルを見始めてみたんです。驚いたのは、化粧品そのものよりも、彼のブラシテクニックの美しさ!その洗練された動きに感動しました。メイクって、どこか書道にも似ているんですね。


 その流れで、アルゴリズムによって私のYouTubeアプリに表示された「街録チャンネル」。たまたま小田切ヒロさんの最新インタビューがアップされており、興味を惹かれて見始めました。そこでは、小田切さんが壮絶な毒親に育てられた体験を赤裸々に語っていて、その内容にぐいぐい引き込まれてしまいました。そして昨日、後編も公開され、こちらもまるで魂の叫びのような話に圧倒されながら視聴。とてもパワフルで、深くインスパイアされる内容でした。

 特に印象に残ったのは、小田切さんが「友達は要りません」とはっきり語ったシーン。私自身も、友達の必要性をあまり感じないタイプだったので、彼と同じ価値観を共有しているようで強く共感を覚えました。私もどちらかと言えば仕事中心の生き方をしているのですが、彼の言葉を聞いて、「もっと仕事を生きがいとして捉えられる自分になりたい」と、改めて思わされました。

 その他にも、小田切さんはビジョンの描き方について語っており、その内容が私の中で1D1U哲学と通じる部分も多く感じられました。そのおかげで、このインタビュー動画は「何度も見直したい」と思うほど心に残るものとなり、特に後半の話が素晴らしかったので、文字起こしをして記事にまとめ、1D1U Campのブログで紹介するほどの価値を見出しました。

 小田切さんが語った「復讐リストが感謝リストに変わった」というエピソードには、深い感銘を受けました。彼は過去のネガティブな体験を、ただの苦しみで終わらせるのではなく、それを仕事で成功するための原動力に変えてきたそうです。その転換力の強さとポジティブな捉え方は、本当にインスパイアリングでした。

 思えば、もし姪たちにメイクの失敗を指摘されなかったら、この動画を観るという新年の始まりにはならなかったかもしれません。そう考えると、姪たちにも感謝です。(笑)