ただいま、大阪でのお仕事前日入りのホテルにいます。14時の飛行機を予約していたのですが、羽田空港に向かう電車をホームで待っているとき、スマホに「欠航」の通知が届きました。「え、欠航?」と画面を確認し直すと、どうやら今日の便の中で、私が乗る予定のものだけが「欠航」となっています。何度見ても間違いありません。こういうこともあるのですね。
あと5分遅れていたら、何も知らずに電車に乗り、数駅先に行き、戻らなくてはいけないところでした。冷静に状況を受け止め、すぐに新幹線への切り替えを決断しました。
JRの券売機で検索すると、すぐに出発する新幹線に空席が見つかりました。ただし、取れたのは3列シートの真ん中。選べる余地はありませんでしたが、仕方ありません。品川駅でお弁当を買い、15分後に電車に乗り込みました。新横浜までは隣の席が空いていたので、その間にお弁当を広げ、さっと食事を済ませました。
食事を終えると、ANAから届いた払い戻し案内のページにアクセスして手続きを試みます。カード番号を入力するものの、「番号が一致しません」というエラーメッセージが何度も出て作業が進みません。何度か挑戦しているうちに、ようやく思い出しました。そういえば、今回の航空券はアゴタでホテルとのセットプランとして購入していたのです。
「ああ、そうだった」と気づいたものの、今度はアゴタへの問い合わせで手間取ります。メールを送ろうとするもエラーが出るばかり。検索で他の利用者の体験談を調べても、「払い戻しはできたが、手続きに時間がかかる」といった内容ばかりが並びます。さらに問い合わせ先の電話番号が東京03で始まることに気づきました。大阪から東京の番号に電話をかけると通話料がかさむため、ここで一旦諦めることに。「東京に戻ってから対応しよう」と気持ちを切り替え、ひとまず大阪までの移動に集中することにしました。
15時半ごろ、大阪のホテルにチェックイン。荷物を置き、少し落ち着いた後、16:20から予約していた英会話レッスンの準備を始めます。先生から「あと1レッスンで目標を達成できるので、ぜひお願いできますか?」と、珍しいお願いがあり、いつも対面のレッスンのため、「大阪出張です」と断るつもりでした。しかしどうにかしてあげたいと思い、「オンラインならどこでもできる」と気づけました。しかも飛行機着陸、1時間20分後のレッスンだけが空いており、で大丈夫そうでした。「大阪にいるので、オンラインで大阪ツアーをお届けしますね」と提案してみたところ、先生がとても喜んでくれました。
16:20、オンライン英会話の画面を開き、まずは飛行機欠航の話を先生に伝え、「これから外に出ますね!」と言って、セルフィスティックを片手にホテルを出発。エレベーターで1階へ降り、そのまま夕暮れの街へ向かいました。
心斎橋筋の通りを歩きながら、大阪のにぎやかな風景を先生に見せます。先生はGoogleマップで私の位置を確認しながら、「ああ、今この辺りですね」と楽しんでいる様子。途中で音声が途切れたり、先生に私の声が聞こえづらい場面もありましたが、先生が見えた景色についていろいろと話してくれるので、場を繋いでもらいました。
ブランドストリートに差し掛かり、ルイ・ヴィトンのショーウィンドウの前で足を止めます。そこにはカルーセル(回転木馬)のモチーフを使った特別なディスプレイが飾られており、その美しさに思わず「Beautiful!」と声を上げました。すると先生が、「ウィンドウもすごいけど、この建物のデザインも凄そうだね」と気づきました。
たしかに、ビル全体の構造が特徴的で、ガラスとメタルが複雑に組み合わさったデザインは圧巻です。「あ、本当ですね!ちょっと待ってくださいね」とカメラを引き、ウィンドウだけでなくビル全体をフレームに収めて見せました。
その後、大通りを歩いていると、先生が突然「あれ、そこ自転車レーンじゃない?轢かれるところを見たくないよ(笑)」と声を上げました。気づくと、歩いていた場所が自転車専用レーンだったようです。「あ、本当だ」と少し笑いながら歩道に移動しました。向こうは新宿にいるのに、このライブ感覚、今どきですね。(笑)
そのまま道頓堀に向かい、有名なネオン看板やにぎやかな通りを歩きます。すると先生が、少し懐かしそうに話し始めました。「15年前に京都を旅行したとき、ちょっと退屈に感じてしまって、急遽大阪に来て、楽しかったよ。この川沿いで野宿して、始発で京都に戻ったんだ」と。そんな思い出話を共有できるのが楽しく、笑い合いながら街を歩きました。
レッスン中に045から始まる電話番号から着信がありましたが、授業中だったため出られませんでした。レッスン終了後にその番号を調べてみると、それはアゴタからの電話だったようです。しばらくして再び電話がかかってきたので出てみると、本人確認が取れたため、払い戻しの手続きを進めるとのこと。「なんだ、待っていればよかったのか」と、少し拍子抜けしました。まあ、予期せぬ出来事も含めて楽しい一日になったなと思います。(笑)飛行機でしたら、道頓堀ツアーはできなかったと思うので、今の私の世界線ではこうなる予定だったのかもしれません。
一泊の荷物。
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