映画『Jim & Andy: The Great Beyond』(2017)鑑賞。

 ジム・キャリーが悟った?! ということを英会話の先生から以前に聞いていて、その怪しげなインタビューの動画を観て気になり始めました。「This is no me.」と言うのですから。


 ジム・キャリーといえば、『イエスマン』が私の中でお気に入りです。人からの誘いも、仕事上でもいつも「No!」と答えていた主人公が、ある日、友人の勧めで「YES!と世界を受け入れるようになると、人生が変わるんだ!」というセミナーに誘われます。それで、セミナーに行ったら、ものすごいハイテンションな講師から「YESと言え!!!」と言われ、渋々主人公は「YES」を無理に言うことを始めたのです。そうしたら、人生があれよあれよという間に激変! はじめは、何でもかんでも「YES」と言っていましたが、そのうち「本当に心からのYES」がわかっていくのです。

 まさに、私のコーチングセッションでも生かせる考え方で、クライアントさんたちにオススメしていきました。多くの人が、本当に「NO」だらけ。受け取りを拒否しているのです。「YES」と言い始めたら、簡単に人生が変わっていってしまえるのです。そんな深い教えのある映画でした。


 その後、ジムキャリーをあまり見なくなったなと思ったら、うつ病のようになっていたんですね。恋人にも自殺をされてしまったり、どん底を体験。お金をたくさん持っていても幸せになれなかったと、言っています。今は、すべてのものを1つに感じていて、いつでも幸せを感じているそうです。しかも、急に始められた画家活動。本当に素晴らしい絵を描かれます! いつか、実際に観てみたいと思っています。


 ★半年前は英語だったのですが、ついに日本語バージョンを誰か作ってくれていました。

 さて、『Jim & Andy: The Great Beyond』は、そんなジムキャリーのドキュメンタリー映画です。かつて、Andyという若くして亡くなったアメリカのコメディアンのドキュメンタリー映画で、ジムキャリーは、Andyを演じたわけですが、あまりにも役にのめりこみすぎている舞台裏の映像が残っていたんですね。そこをこの映画では、公開しているのです。映画の世界より、こちらの方がよっぽどリアル?! ジムキャリーがのめりこみすぎて、周りのスタッフ、出演者にも精神的苦痛を与えていたようにも見えます。ジムキャリーからすれば、他人に成りすますことで、「自分がない」という時間をこの映画の最中は過ごしていたのでしょう。

 ところが、本当のAndy家族からしてみたら、そこまで成りすましているジムキャリーが、本当に本人のように感じられ、Andyが10代のころに持ったという娘さんは、実際にAndyが父親であることをずっと知らされていなかったようで、ジムキャリー演じるAndyと、本当に1時間ばかし語りあったんだそうです。映画を観ているほうも、なにがいいのか悪いのか?さっぱりわからなくなります。『ジム&アンディ』の中で、ジムは「アンディを演じてる時は最高の気分だったけど、演技を終えて自分の人生に戻ったら途方にくれた」と語っています。

 結局、ジムキャリーが復活できたのは何だったのか?! これが、「瞑想」なのです。ハリウッドスターではやっているあの瞑想です。

 映画『ジム&アンディ』はNetfilixのみ視聴できます。1か月無料トライアルというのがあるので、私はそれで鑑賞してみました。深くて濃すぎる映画なので、本当に興味のある方はどうぞ。