「ルドンとその周辺-夢見る世紀末」展 @三菱一号館美術館

「ルドンとその周辺-夢見る世紀末」展 @三菱一号館美術館へ
行ってきました。

まだ背中が痛いのです、弱まってはいますが。
なので、できるだけ家にいないように…。
静かな動きのできる場所へ。笑

三菱一号館美術館は、結構一番好きな美術館かもしれません。
広すぎないところとか、邸宅の中に絵が飾られているような、
こっそりと覗いているような、隠れ家的雰囲気も好きです。
中庭の薔薇の花も印象的です。




ルドンは、フランスのボルドーに生まれた画家で、
印象派の人たちと同じ時代です。モネと同い年なんだそうです。

ですが、50歳くらいまでの作品は、
ずっと木版画、版画などで、黒いのです。



展示作品は、ずっと黒いままで・・・、
いつになったら、広告にあった「グランブーケ」が
見られるのやら?!と不安と期待が入り混じった状態で、
鑑賞していました。

黒に終焉を迎えた理由は、息子が生まれたなどの理由とも
言われているそうなのですが、定かではないようで・・・。


第2部に入っていくと、色彩が出てきました。
オレンジ色と青が結構目についた感じがしましたね。


で、まだかな、まだかな、グランブーケ・・・。


少し奥まった部屋が見えてきました。
そこかな・・・・。



『わぁ・・・・・・・・・・・(涙)』

(ハガキを買ったので絵の感じだけでも 実物大は248.3㎝×162.9㎝)




『1901年の作品か…ってことは、61歳?!』


ここまで引っ張るか・・・!
と美術館の構成の狙いに素直にのっかってしまった感じですが。笑


今まで、黒ばかりだったのに、
61歳のルドンが描いた、『グランブーケ』は・・・・。
じわじわと心が熱くなって、感動で涙が出そうでした。
人がいたので堪えて・・・。


ルドンが描いた最大級のパステル画でありながら、2011年3月まで110年間
フランスの城館に秘蔵されていた作品の本邦初公開なんだそうです!

三菱一号館美術館、ルドングラン・ブーケ

黒から色彩へ…変化の過程にどんな心境の変化があったのだろうか、
本当に気になるところです。
お風呂のように、じわーっともう少し浸かってみてもよかったかもです。


いい展覧会を観させていただきました。
ありがとうございました。