『十字架 』  重松 清

今日は、ブックオフに出すものを決めようと、

本棚を開けてみました。


たまたま、1年半前くらいに知人がお勧めしてくれた

まだ読んでいない小説が、急に視野に入ってきました。

そのなかの『十字架』を手に取りました。

パラパラめくると、最近気になっているワードが

目に飛び込んできたので、そのまま読み進めました。

そしたら、あっという間に4時間経ってしまい、読み終わりました。


自殺をした14歳の少年、残された人たちの20年間の物語です。

20年もの間に、人々の心がどのように変化していくか?

時間軸と心の変化、あのときは分からなかったけど、今はわかるとか。

私も感じたことのある、色々な感情を思い出しました。

去年読んだら、分からなかったところもあると思います。

私は、最初からいきなり入り込んでいきました。

終わりの方で、急に涙があふれてきました。

それまで、黙々と読んでいたので急展開です。

「大人になり、父親になって、僕はあのころよりも
たくさんの寂しさを見つけられるようになった」

この1文が特に共感したんです。


段々と何か、からまりがほどけていったかのような感覚になって、

最後、読み終わったときには、ものすごいすっきりしました。

許す、祈る、信じること、・・・私は、そのようなテーマを感じましたが、

共感するポイントは、本当に色々ありそうなほど、深いものがあると思います。





この書き方では、全く内容が分からないですね。笑

とっても読みごたえのある、いい本です。

これは、とっておきたいです。

是非、ご一読くださいませ。