ピーター・ドイグ展@東京国立近代美術館へ

 本日はヨガの後にピータードイグ展@東京国立近代美術館へ。閉館まで45分しかなかったですが、大規模ではなかったので、音声ガイド30分と一緒にちょうどいいくらいでした。

 先日のバンクシー、オラファーといい、ピーター・ドイグも60歳現役の画家です。なぜか最近は、現代アートの展覧会が目白押しですね。

 前回のオラファーは、視覚、触覚を刺激する、自然現象を目に見える形にするアーティストで、インスタ映えするキラキラした作品17点でしたが、今回のピーター・ドイグは、畳2畳分くらいありそうな大きな絵画作品でした。美術界では有名な巨匠で、『のまれる』という絵が、30億円で落札!私は初めて知りましたが、一気に作品を気に入ってしまうほど、わかりやすく素敵な32点でした。あやうくマグカップを買いそうになりましたよ。(笑)

 ピーター・ドイグは、ロンドンのセントマーチンズ卒業+チェルシーカレッジオブアート学士号というアカデミックな学歴。1994年にターナー賞も取っているそうです。また3つの特徴としては、映画、近代画家の構図やモチーフ、場所がポイントだそうです。


 ゴッホっぽいですね。構図が空・空間・水と3段階構成になっているのも特徴だそうです。水に写るほうがリアルに描かれているというトリッキーな感じも、何かメッセージが込められているのでしょうか?

ムンクの叫びみたい!

 これは私が作品の下の方だけ写真に撮ったもので、ニセコスキー場の新聞広告からインスピレーションを受けたスキー場の絵。スキー初心者をイメージして描かれているそうです。絵画の難しさとかけているとか。

 こちらは、展覧会のメインの表紙になっている《ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ》一見素敵そうですが、ゲートにいる二人は怖そうな顔をしてこちらを見ています。この二人がいたら、入りたくても入れないですよね。でもその奥には、楽しそうなヨットも見えるし、虹色のタイルの通路の先にあるだろう素敵なお城に入れそうな気もしますし‥。でも、鉄格子も見えたりして、ロマンティックでミステリアスな作品に大満足です。(笑)

 美術に疎い私にとっては、読み解けていないことが沢山ありすぎて、レビュー動画を見たりWEBサイトを見たりして、はぁそうだったのかと、トリックを後から知ってびっくりすることばかり。絵の前にずっと立ちすくんでいたダンサーみたいな若者は、私よりもっと感じ取っていたんだろうな。

 美術館が開放的で、終わりからまた気軽に戻れるという設計なので、時間がある人は、宝探しを楽しめるでしょう!

左上: デヴィッド・リンチの『ブルーベルベット』より

 終わりのほうに、「スタジオフィルムクラブ」というピーター・ドイグが開催している映画観賞会のポスターの絵も見られます。即興なのにこのクオリティー! 私も即興で絵を毎日描いていますが、もう少しクオリティーを上げる人生のほうが楽しそうに思えた、そんな展覧会でした。(笑)

 まだ開催中です。竹橋からすぐ。インスパイアされると思います!(入れ替え制のため、チケットぴあで購入してください)

★↓興味深い解説