『マイブック』読者は自分。

 お正月に姪たちと本屋へ行ったとき、レジで『マイブック』なるものを見つけて、思わずアドオンセールスに貢献してしまった。文庫本の形をした日記帳だ。

 毎日5行程度の5年日記は続けていた。しかし、あと4か月でラストなのに、8月、突然辞めることにした。このブログもそうだが、私は過去を読み返すことはない。しかも、寝る前に5行を書くというのは、案外ストレスだと気づいたからだ。にもかかわらず、なんか書きたいという欲求が出てきたところでの、2020年初日のレジ脇のマイブックだった。

 しかし、買った当日は元旦であり、スタートにぴったりにもかかわらず、書く気が起きなかった。ベッドサイドに置かれたまま6日目、ちょうど姪の宿題である書初めが終わったタイミングで、私の冬休みも終わった感じがして、ついに開いたのだ。そして、元旦から一気に3日分くらいシャープペンで書いてみると、縦書きに書くのが、心地が良いことに気づいた。午前2時になってしまった。

 先ほど追加で、さらさらと1/6の分まで書いた。ブログだと人が読むことが前提だし、何か役に立つことを書こうとしているのもあって、全く違うものが出来上がってびっくりした。何の役に立たなくていいと思うと気楽だ。(笑)

 事実を淡々と書いているだけなのだが、これこそ本当の自分ではないだろうか? そして、何となく縦書きなら、本を読むように読み返す日が来るかもしれない。書いてみて何かがすっきりしたとか、そういう気分が起きたわけでもない。とにかく、文庫本の紙はさらさらとした書き心地である。