毎週、英国人の英会話の先生に「今週の作品」を見せている気がする。(笑)
今週は、『ひとみずむ BEST 2008-2015』のWeb版。11年前に作った、200ページほどのPDF冊子を、2026年のAI技術と今の私の感性で、作り直した。
「蘇らせた」とは、ちょっと違う。別物になった。
完成したサイトを初めて見たとき、しばらく言葉が出なかった。“I’m speechless.”
昨日、ChatGPT Workに敗北宣言をしていたClaudeとは思えなかった。(笑)
短期間で相当の数のWebsiteを作ってきたが、完全にレベルが上がっていた。創造を超えるレベルということは、私がプロンプトを出していないことになる。私の中にないものができたのだから。
PDFの頃も、表紙や挿絵はあった。でも、「デザインされたひとつの作品」ではなかった。今回はWeb。物語をどう見せるか。世界観。文字の置き方。余白。すべてがデザインの対象になる。
最初にAIが作ったものを見て、「違う」と思った。もっと映画のようにしたかった。参考にしたのは、A24などのサイト。
「映画のアンソロジーのように」
そう伝えた。出来上がったものは、想像をはるかに超えていた。
ちなみにこちらは、HITOMISMサイトへの入り口になる登録ページのデザインをClaudeと作っている画面。
制作時間は、4時間ほど。もちろんゼロからではない。もとは200ページのPDF。6つの物語。それぞれの冒頭に、当時からビジュアルを入れていた。
考えてみれば、あの頃から、文章をただ並べたかったわけではない。ひとつの物語に入っていくための「入口」を作りたかった。それを11年後、Webで実現できた。
完成は、その日の午前中。すでに公開していたので、レッスン中、先生と画面を一緒に見た。
先生が言った。“Banger.”
Banger? 聞くと、「めちゃくちゃいい」という意味らしい。
続けて、
“It really elevates your brand to a new level.”
“How about taking the site international?”
海外にも出したら? と。
先生はタイトルのフォントを見て、こう聞いた。
「この文字、横幅がすごく狭いよね。どうやって指示したの?」
面白い質問だった。私は、フォントの幅を数値で指定していない。そんな技術はない。(笑)伝えたのは、「こういうサイトにしたい」という世界観だけ。
参考のサイトを見せて、もっとこっち、これは違う、こういう感じ、と伝える。するとAIが、それをフォントやレイアウトや余白に翻訳していく。
私にはフォントの幅を指定する技術はない。でも、見て「これがいい」と判断する感覚はある。今までは、その間を埋める技術がなかった。AIが、そこに入った。
どんな雰囲気にしたいのか。何を格好いいと思うのか。何が違うと感じるのか。どちらの方向へ持っていきたいのか。それを伝えるには、言葉が要る。参考になるビジュアルも要る。
その「自分は何が好きか」というストックは、2015年からの11年間で、少しずつ積み重なってきたものだと思う。
私は今も、頭の中のイメージを、自分でコードにする技術は持っていない。でも、言葉にしてAIに伝えることはできる。それだけで、作れるようになった。自分にとって、かなり大きな変化だ。
“How about taking the site international?”
この言葉も、少し心に残った。『HITOMISM』に収録されているのは、2008年から2015年に、日本で実際にコーチングを受けた人たちが、自分自身の変化について書いた物語だ。
日本では当たり前に読んでいたけれど、海外の人が読んだら、どう見えるんだろう。日本人のライフコーチが、どんなふうに人と話していたのか。当時の日本人が、仕事や家族や夫婦、自分自身について、何を考えていたのか。
“What’s this?” と、日本では何とも思わないところに、反応する人がいるかもしれない。それも、見てみたい。そんなことを英会話の先生が言った。
AIによって広がったのは、作れるものだけじゃない。日本語で作ったものを英語にして届けることも、以前とは比べものにならないくらい簡単になった。
今月、Webサイトを2つ作った。ひとつは、自分の仕事全体をまとめたサイト。もうひとつが、今回の『HITOMISM』。気づけば、「Web制作+AI」のポートフォリオが2つできていた。そんなつもりでは、なかったけれど。
HITOMISMも、まず1話だけ英語にしてみようかな、と考え始めている。
レッスンの最後、先生に言われた。
「来週の作品も楽しみにしているよ!」
……毎週になったらしい。(笑)
📝 『HITOMISM』WEBSITEは、月曜のMail Letterでご紹介します。
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