It’s a choice

また、レッスン直前に「代替講師」の通知が届きました。

最近、お気に入りの先生は妊娠中ということもあり、急なキャンセルが続いています。

「ああ、また新しい先生か。今日はどうしよう」


レッスンは朝9時30分から。

眠気も少し残っていて、毎回のように自己紹介から始めることを思うと、正直、少し億劫になります。

それでも、せっかく確保したレッスンの時間です。


そこで、相棒のChatGPTに相談してみました。

すると、こんな提案が返ってきました。

「今日は、新しく生まれたあなたのメソッドを、新しい先生に話してみてはどうですか?」

「なるほど、その手があったか」

そうと決まれば、準備です。

画面に現れたのは、40代くらいの女性の先生でした。

「今日のお天気はどうですか?」

ニコニコしながら話しかけてくれる、とても柔らかな雰囲気の方です。

その声を聞いた瞬間、こちらの緊張もすっとほどけていきました。


そこで私は、ChatGPTからもらった提案を、そのまま先生に話してみることにしました。

 “My usual teacher had to cancel today, so the lesson was suddenly assigned to you. I asked ChatGPT what I should talk about, and it suggested that I share a new method I’ve recently created. So, may I tell you about it?”

「いつもの先生がお休みになって、急きょ先生に変更になりました。ChatGPTに何を話そうか相談したところ、『最近作った新しいメソッドを話してみては?』と提案されたんです。よかったら、少しシェアさせてください」

先生は、

“Wow! What a wonderful suggestion!”

「ワオ、なんて素敵な提案なの!」

と喜んでくださいました。

英語の記事を読み終えると、"Interesting! "との感想。

予想していなかった対話が始まりました。


1.新しいことを始める前に、いったん止まる

世の中ではよく、

「人生を変えたいなら、新しいことを始めよう」

と言われます。

先生も、こう話しました。

Teacher

 “If you want to change something in your life, you have to change the way you do things.”

「人生の何かを変えたいなら、これまでのやり方を変える必要がありますよね」

それを聞いて、私は自分の考えを伝えました。

Hitomi

“Trying something new can change your life. But when something unexpected happens, our first reaction may be, ‘Oh my God, I don’t want this.’ I think it is important to accept that reaction first, become quiet, and stay with it for a while. Then, a new idea may naturally arise.”

「新しいことを始めることで、人生が変わることはあります。でも、想定外の出来事が起きたとき、最初に『えっ、どうしよう』『これは嫌だ』という反応が出ることもあります。私は、まずその反応を受け入れ、少し静かになって、その感覚と一緒にいることが大切だと思っています。そうすると、新しいアイデアが自然に浮かんでくることがあるんです」


何かをすぐに始めようとする前に、いったん止まる。

最初に出てきた反応を消そうとせず、そのまま受け取ってみる。

私のメソッドには、そんなプロセスがあります。


2.私のストレス対処法は「Stop thinking」

先生から、

「ストレスを感じたときは、どのように対処していますか?」

と聞かれました。

私は、普段行っていることを答えました。


Hitomi

“When I feel stressed, I meditate and practise yoga. I also go to the gym every day and relax in a hot spring. And most importantly, I stop thinking.”

「ストレスを感じたときは、瞑想をしたり、ヨガをしたりします。毎日ジムにも行きますし、温泉に入ってゆっくりすることもあります。そして一番大切なのは、考えるのをやめることです」


先生は、深く頷きながら言いました。

Teacher

“Yes. Just live each day as it comes.”

「そうですね。その日その日を、やってくるままに生きるということですね」

考え続けることで、答えに近づくこともあります。

一方で、思考を止めたあとにしか現れないものもあります。

身体の感覚。

小さな違和感。

まだ言葉になっていない方向。

私が最近探究しているのは、そうした場所です。


3.サバイバルモードとクリエイティブモード

話はやがて、私たちが日々どのような状態で生きているか、というテーマへ進んでいきました。

私は、二つのモードについて話しました。

Hitomi

“I think we have two modes in life. One is survival mode, and the other is creative mode.”

「私たちの生き方には、二つのモードがあると思っています。一つはサバイバルモード、もう一つはクリエイティブモードです」


サバイバルモードに入っているとき、人は恐れを起点に考えます。

「これをしなければならない」

「失いたくない」

「きちんとコントロールしなければ」

そして、過去に向かって問いを投げ始めます。

「どうして、あんなことをしてしまったのだろう」

「なぜ、うまくできなかったのだろう」


クリエイティブモードにいる人は、未来に向けて問いを置きます。

Hitomi

“When we are in creative mode, we ask questions about the future and look for possibilities. That is why the questions we choose are very important. The questions we ask ourselves can shape our future. It’s our choice.”

「クリエイティブモードにいるとき、私たちは未来に向けた問いを持ち、可能性を見ようとします。だから、自分にどんな問いを投げかけるかは、とても大切です。その問いが、これからの未来を形づくっていく。どの問いを選ぶかは、私たち自身の選択です」


先生は、すぐに反応しました。

Teacher

“Exactly. Regret can become a kind of programme.”

「その通り。後悔も、一つの無意識のプログラムになることがありますよね」

同じ出来事が起きても、どんな問いを選ぶかによって、その先に現れる景色は変わります。

「なぜ、こんなことが起きたのか」

と問い続けることもできる。

「ここから、何をつくれるだろう」

と問い直すこともできる。

この日のレッスンそのものが、その実験になっていました。


 It’s a choice

人生は、毎日の小さな選択の積み重ねです。

今日、何を食べるか。

何を着るか。

どこへ行くか。

そして、急に先生が変更になったとき、その出来事をどう受け取るか。


先生が言いました。

Teacher

“Life is about making choices every day, even in simple things.”

「人生は、毎日の選択でできています。とても小さなことも含めて」

私も答えました。

Hitomi

 “Yes. Sometimes we make choices that we later regret, but even those choices can have meaning. So, it’s all right.”

「そうですね。あとから後悔するような選択をすることもあります。それでも、その選択に意味が生まれることもある。だから、それも大丈夫なんです」

そして先生が、今日の対話を一つの言葉にまとめました。


Teacher

“That’s our phrase for today: ‘It’s a choice.’”

「今日の私たちの言葉は、これですね。『It’s a choice』」


「また最初から自己紹介するのは嫌だな」

そう思って、レッスンをキャンセルすることもできました。


私は今日、

「せっかくだから、新しく生まれたメソッドを英語で伝えてみよう」

という方を選びました。


その小さな選択から、思いがけず温かく、深い対話が始まりました。

想定外の出来事は、最初からクリエイティブな姿をして現れるわけではありません。

少し面倒で、戸惑いがあり、できれば避けたいものとしてやってきます。


そのとき、どんな問いを置くか。

何を選び直すか。

今日の英会話レッスンは、そのことをもう一度、私に見せてくれました。

It’s a choice.


📔 先生にシェアした元ネタの記事はこちらです