「久しぶりです」と言える勇気について

最近、英会話レッスンで「Heal the World」を先生と一緒に練習しています。そのレッスンの予約が少し先まで空いてしまうと気づいたとき、ふと思い出した先生がいました。二年前、レッスン中に「歌を歌って!」とお願いされ、弾き語りまで披露したことのある先生です。

まだ、いるのかしら。

そういえば、あのときは二人目のお子さんがもうすぐ生まれる、という時期でした。あれからどうしているのだろう。

久しぶりの気まずさも、正直少しよぎりました。二年という時間は、連絡ひとつ取るにも小さな勇気がいる長さです。それでも予約することにしました。最近、過去にやめたものと再会することをひとつのテーマに掲げています。自炊をするようになってからすっかり足が遠のいていた近所の中華屋にも、この間行きました。何十年も近くに住んでいながら渡ったことのなかったレインボーブリッジも、ついこの間渡りました。

「久しぶりです」と言える勇気も、案外大切なのかもしれません。

予約して、二年ぶりにオンラインで会いました。

先生のお子さんは、あれから無事に生まれて二歳になっていました。ただ、出産のときは母子ともに危険な状態になったそうで、それもあって、子供を産むのはこれで最後にしたと話してくれました。二年という時間は、私が想像していた以上に、それぞれの場所でちゃんと流れていたのだと思います。

先生は私を見るなり、「なんか、若返っている!」と褒め言葉から入ってきました。相変わらず素晴らしい先生です(笑)


私のことも、いろいろ覚えていてくれました。

「ChatGPTとの本を書いていたわよね」

「あなた、たくさんのスラッシュがあったわよね。また何か始めたの?」

そんな一言二言で、二年分の空白が一瞬で埋まっていく感覚がありました。時間が止まっていたわけではないのに、続きから話せる。そんな不思議な感覚です。


「で、今日は歌を一緒に歌いたくて予約したんですけど、マイケル・ジャクソン歌えます?」

そう聞くと、先生は余裕の表情。「Heal the World」を、まるでライブ会場で一緒に歌っているかのような盛り上がりで歌いました(笑)

レッスンの最後に「一番好きな歌は?」と聞いてみると、「ビリー・ジーン」だそうです。

あの歌、私もいつか歌えるようになりたいとずっと思っていました。先生が好きな曲なら、英語のリズムを教えてもらう絶好のチャンスです。また予約しようと思っています。

レッスンのあと、メッセージが届いていました。

I had such a wonderful time catching up with you, Hitomi-san! As always, our conversation flowed so naturally that I completely lost track of time. You're seriously aging backward. You look absolutely gorgeous! And your voice is still as angelic as ever. Thank you for another lovely conversation. I hope you have a beautiful and productive day! 💜

日本語にすると、こんな感じでしょうか。

「ひとみさん、久しぶりにお話しできて本当に楽しかったです。いつものように会話が自然に流れて、気づいたら時間を忘れていました。それにしても、本当にどんどん若返っていますね。すごく綺麗です。声も相変わらず天使みたい。今日も素敵な時間をありがとうございました。美しくて実りある一日になりますように」

"You're seriously aging backward."

若返っているのは、きっと見た目だけの話ではない気がします。過去にやめたものへ、気まずさを抱えながらも「久しぶりです」と踏み出せること。その一歩を重ねられることそのものが、若返りなのかもしれません。

保存しておきたくなるくらいのメッセージでした。


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