満月の日も、広い空の下を散歩したくて湾岸方面へ。
結局、本屋で自分の人生を発見することになった。
マンゴーパフェを食べる予定だった店がなくなっていたからだ。
人生はたまに、予定していた扉が閉まって、別の扉が開く。
そんな日がある。
私はビジネス書コーナーを歩いていた。
マネジメント。
リーダーシップ。
チームビルディング。マーケティング。
問い。
傾聴。
言語化。
AI。
疲れない働き方。
平積みされた本を見ながら、不思議な感覚になった。
既視感。
それも、「読んだことがある」という既視感じゃない。
「全部やったことがある。」
そんな既視感だった。
マネジメントもやった。
リーダーシップもやった。
チームビルディングもやった。
マーケティングもやった。
言語化も、問いも、傾聴も。
疲れない働き方も、もちろん試した。
社会人になって28年。
棚に並んでいたテーマは、人生のどこかで本気で向き合ったものばかりだった。
その瞬間、少し笑ってしまった。
私、本当にビジネスの人だったんだ。
独立した時も、私はビジネスの人間だと思っていた。
でも独立すると、待っていたのは少し違う世界だった。
経費。
帳簿。
税金。
数字。
数字。
数字。
数字は好きだけれど、いつの間にか、経営管理も必要だった。
そして私は、少しずつビジネスの人じゃなくなっていった気がする。
その間に、私は別の旅に出た。
映画。
音楽。
美術。
英語。
ひとり旅。
自己探求。
スピリチュアル。
感性を磨く時間だった。
当時は遠回りだと思っていた。
でも今日、本屋の棚を見て思った。
違った。
あれは寄り道じゃなかった。
感性を育てる時間だった。
ビジネスだけでは見えないものがある。
数字だけでは動かないものがある。
人は何に心を動かされるのか。
何を美しいと思うのか。
何に共感するのか。
なぜ行動するのか。
私はその答えを探していた。
そしてAIが出てきた。
面白いことに、
AI時代に必要と言われるものは、
マネジメント。
リーダーシップ。
問い。
傾聴。
言語化。
マーケティング。
今日、本屋に並んでいたものばかりだった。
そして気づいた。
私は、新しい仕事を始めるんじゃない。
戻ってきたんだ。
でも戻ってきた場所は、昔と同じ場所じゃない。
マクドナルドで学んだこと。
アパレルで学んだこと。
旅で見た景色。
映画や音楽で感じたこと。
自己探求で向き合った時間。
AIとの対話。
全部持って戻ってきた。
昔より荷物はずっと多い。
でもたぶん、その荷物が必要だった。
本屋の棚を見て思った。
There it is.
私は、ビジネスの人から、感性を持ったビジネスの人になっていたのだ。
あとで振り返った時、全部が一本の線でつながる日が来る。
この日の私には、それが本屋のビジネス書コーナーだった。
満月のマンゴーパフェは食べられなかった。(笑)
0コメント