月曜日はジムの休館日。その代わりに、長めの散歩でもしようか。空が広く見える東京湾の方へ——そんな気分で、家を出た。
AIに、どこに行こうか相談していた。湾岸の方もいろいろ新しくなっているし、どこがいいかねという話をしていた。その流れで、お台場も新しくなったところがあるよね、という話になった。
ふと空を見上げた。青空だった。
「今日は天気もいいし、レインボーブリッジを渡ってみるか」
20年近く、レインボーブリッジはずっと近くにあった。なのに、渡ったことは一度もなかった。いつも、ゆりかもめ。そんな発想が、今日、自分から出てきた。
レインボーブリッジは、私が大学生の頃にはすでにあった。入り口の建物は、平成の装い。
いつもゆりかもめの窓から、橋を歩く人たちを見ていた。今日は、自分がそこを歩く側になった。798メートルの橋を渡るのは、初めてだった。
頭上には高速道路があり、ゆりかもめも走っている。排気ガスが気になるかと思っていたが、そうでもなかった。海の上の道路だった。
そういえば——大学生になって自動車免許を取ったばかりの頃、この橋を運転して渡ったことがあった。カーブが怖くて、ハンドルを握る手に変な力が入っていたのを思い出した。
サウスルートからは、鳥たちが暮らす島がよく見えた。
砂浜には大きな黒い鳥がいて、水の上をぷかぷかと浮いている。木々の枝にも、たくさんの鳥が静かに休んでいた。
マイケルの曲を聴きながら歩いて、20分で到着。
向こう岸だと思っていた場所は、思っていたよりずっと近かった。
それに、自転車も手押ししながら渡ることもできるようだ。
特に目的地は決めていなかったけれど、お台場海浜公園から、さらにお台場、そしてダイバーシティの方まで歩いた。外国人観光客の姿も多く、イベントもあちこちで開催されていて、今のお台場はまた息を吹き返しているのだと感じた。
そして、帰りも歩くことにした。
歩けることが分かると、わざわざ、ゆりかもめに乗ろうとは、思わないものだ。
東京スカイツリーと、晴海ふ頭と、東京タワーが同時に見えるルートを選んで。
人はほとんどいなかったけれど、ここにも外国人が一人で歩いていたり、家族で歩いていたり。観光する場所として、ここを選ぶ人たちがいる。
遠くに新しいものを探しに行かなくても——
すでに自分のすぐ近くに、まだ開かれていない扉があるのかもしれない。
20年間、ずっと見えていたのに、まだ渡っていない橋。
遠いと思っていたけれど、実は歩き始めれば、案外あっさり辿り着いてしまう橋だった。
4時間の散歩で、14000歩いていた。
20年間見逃していた近所の名所を発見した。
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