独立21年目の初日、祖母のお墓参りへ行きました。
「独立20周年のお礼」という目的で。
気温30度近い東京でしたが、墓石の岩盤浴にはならない程度でよかったです。(笑)
21年目の初日も、私はEtsyのショップ画面を眺めていました。
クリックされたかな。
お気に入りは増えたかな。
毎日、それだけ確認しています。
優雅なアートショップ運営の裏側は、意外と地味です。
きちんと運営し始めて半年。
私はずっと、バッグのモックアップを改善し続けています。
最初は世界観づくりを楽しんでいました。
でもいつの間にか、「両面デザインです」と説明する画像ばかり作るようになっていた。
ふと気づきました。
説明しすぎているのではないか、と。
人は説明より先に、
「なんか好き」
で動くことがある。
説明っぽいモックアップの反応は薄かった。
だから思い切って変えました。
1枚目の画像を、バッグそのものではなく、人が持っている写真に。
パリの街角。ボーダーのニット。スカーフ。クリムトのバッグ。
少し、ライフスタイル寄りに。
でも数時間経っても、反応はありません。
もちろんアメリカは夜中です。
数時間で判断するのは早すぎる。
わかっています。
それでも人間というのは面白いもので、結果が出ないとつい、次の仮説を考え始めます。(笑)
AIと一緒に、別の可能性を探し始めました。
パリ。ライフスタイル。クリムト。世界観。
そういえば——
『Emily in Paris』。
スクーターに乗ったエミリーが、肩にモナリザエコバッグを掛けていた。
それを思い出したとき、ふと頭に浮かびました。
「スクーターに乗った女性が、
このクリムトバッグを肩にかけて、
パリの街角を走っている。」
私はそのまま、AIに入力しました。
本当に、それだけです。
すると数秒後。
クリムトのバッグを肩にかけたパリジェンヌが、スクーターでエッフェル塔の前を走っていました。
正直、笑いました。
すごいプロンプトを書いたわけではありません。
でも、なぜそのアイデアが出てきたのか、少し考えてみました。
価値があったのは、プロンプトではなかった。
その前にやっていた、観察でした。
クリックされない。変えてみよう。まだ反応がない。もっと変えてみよう。
ウィーン。ホテルラウンジ。パリの街角。ライフスタイル。
何時間も試行錯誤していたから、最後にあのアイデアが出てきた。
AIは画像を作りました。
でも「クリムトをベスパに乗せよう」と言い出したのは、私でした。
多くの人は、すごいプロンプトを探しています。
でも本当に価値があるのは、プロンプトを書くことではなく、何を試したいのかを思いつくこと、なのかもしれません。
知識は学べば手に入る。
でも知恵は、人生を通らないと手に入らない。
独立20周年の記事でそんなことを書きました。
その翌日、私はAIと一緒に、クリムトのバッグを持ったパリジェンヌをスクーターに乗せていました。
人生というのは、本当に予想外の方向から、学びを連れてくるものです。
ちゃんとヘルメット被せました。(笑)
そして、Shopのバナーへ爆誕。
もう、映画のようです。(笑)
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