Friday Serendipity

 金曜日の朝、静寂を破るヘリコプターの音で一日が始まった。 ヨガの最中、その騒々しさに「何かが起きている」という予感はあったけれど、それがまさか、自分自身の予定を大きく変えるきっかけになるとは思いもしなかった。


 山手線と京浜東北線の運転見合わせ。 

 午後、英会話レッスンの予定があった。振替輸送の地下鉄へ向かうも、駅は入場規制がかかるほどの混雑。焦りや苛立ちを感じる場面かもしれない。けれど、私はふと立ち止まり、この流れに身を任せてみることにした。

 対面レッスンを諦め、オンラインへと切り替えて帰宅。きっとここに意味があるのかもしれないと思った。


 「オンラインに切り替えてくれて助かったよ」 Zoomに繋いだ瞬間、少し風邪気味だった先生から安堵の声が漏れる。先生も、私に「今日はオンラインにしないか」と提案しようとしてくれていたそうだ。お互いにとって、これがベストな選択だったのだと確信した。

 さらに、思わぬ収穫があった。 画面越しに映る私の部屋を見た先生が、明日のウェビナーに向けてプロフェッショナルなアドバイスをくれたのだ。

 「ピアノのカバーは外したほうがいい。アイロン台に見えてしまうからね」 

「TEDトークみたいに立って話してみたらどうだい? そのほうがずっと映えるよ」

言われた通りに整えてみると、そこには見違えるような「最高のステージ」が現れた。

 いかにもZoomの画面よりも、部屋の雰囲気がそのまま映し出されるような、画角を探していたところだった。あのまま電車に乗って対面レッスンだったら、決して得られなかった発見だった。


 レッスンを終え、心は軽やかに実家へと向かう。 父のリハビリ施設での面会へも行った。次の誕生日に87歳になるのだけれど、「88歳?」と1歳サバを読んだ。なぜかいつも1歳プラスで言う。父も自分のミスに大笑いしていた。(笑)


 さて、4日間にわたるケルヒャー清掃も、今日が最終仕上げ。

 妹と一緒に、玄関や郵便受けを隅々まで磨き上げた。高圧洗浄機が汚れを弾き飛ばすごとに、自分の中の邪気も払われ、明日に向けてのエネルギーが満ちていく。

 それにしても、1週間でここまで満足に大掃除ができるとは、なんて有難いサービスだろう。だから、レンタルしたケルヒャーを段ボールに丁寧に梱包。明日佐川急便が集荷に来てくれるから便利だ。


 ヘリコプターの音で始まった騒がしい朝は、終わってみたら「整う日」だった。 明日は、新しいアングルでライブ映像を収録することが楽しみだ。


0コメント

  • 1000 / 1000