17歳の悟り。

先日、姪が「勉強する」と言って、私の部屋にやってきた。

「眺めがいいと、集中できるね!」

確かに、私の部屋は窓の外の光が穏やかで、風の動きがよく見える。

ふと顔を上げて景色を眺めると、思考が静かに整理されていく感じがする。

たぶん姪も、それを感じ取ったのだろう。

「この部屋、きれいすぎてトイレでも深呼吸したくなるんだけど!」

そう言われて思わず笑った。

最近スチームクリーナー生活を始めたせいか、確かに空気が澄んでいる。

掃除って、空間だけじゃなく心の余白まで磨く行為なのかもしれない。


ランチは、ひとみビストロ開店。

チキンの卵とじに、キャベツのコンソメスープ。

玄米・十穀米・白米をブレンドして土鍋で炊いたごはん。

スチーミー(プリペアードソース)があったので、材料を切ってレンチンするだけで、

びっくりするほど美味しくできた。

「うまっ!」と言いながら食べてくれてよかった。なにしろ、コンソメだけの、あっさりキャベツスープがお気に入りのようだ。


最近は中学生でもメイクをする時代。

だけどもうすぐ17歳の姪はすでに「メイクしないのが一番いい」境地に達している。

金髪もピアスもひと通り経験し、「もういいや」と笑っていた。

早いなあ、人生の展開。

でも前からおばさんたちは知っていた。(笑)


そんな姪が最近気になっているのは「ソクラテス」らしい。

おばさんの部屋で勉強しながら、哲学者に興味を持つなんて面白い。

どうやら“おばさんのコーチングを受けてる”という自覚があるみたいだ。

たしかに、私の部屋ではいつも問いが生まれていく。

静かな時間の中で、自分と対話するような――そんな午後だった。