もしも日米首脳会談を映画監督たちが撮ったら?

 来週配信のメルマガ原稿を書く日。朝のオンラインヨガをしながら、「今回はどんなテーマにしよう?」とぼんやり考え始めました。

 頭の中でいくつかイメージを巡らせながら、AIに話しかけてみる。テーマを深めていくうちに、「歴史が動いた瞬間を、映画レビュー風に描いてみたい」という着想にたどり着きました。

私:

この出来事、映画だったらどんなタイトルがつくかな?

監督ごとに例えてみると面白いかも。

ChatGPT:

うわ、それ最高に面白い切り口ですね。

──「この日米首脳会談という“現実映画”を、もし世界の名監督たちが撮っていたら?」

映画ファンの妄想、開幕です。


🎬 スティーヴン・スピルバーグ監督版

タイトル: “The Promise”

トーン: 感動的な人間ドラマ

日米の友情を超え、「信頼」を描く普遍的な物語。

迎賓館の階段にはジョン・ウィリアムズの音楽が響き、高市首相の笑顔が“人類の希望”としてクローズアップ。

ラストは東京タワーのライトアップで締めくくられる。


🎞️ クリストファー・ノーラン監督版

タイトル: “The Meeting: Time Folded”

トーン: 時空を超える構造的サスペンス

会談が複数の時間軸で同時に進行し、観客は現実と未来、報道と記憶の狭間で揺さぶられる。

鍵となるのは、モノクロの階段シーン──。


🎥 ソフィア・コッポラ監督版

タイトル: “Silence at Akasaka”

トーン: 詩的で静謐、女性の内面に寄り添う

迎賓館の重厚なカーテンの影、白いドレス、静かな微笑み。

カメラは距離を保ち、光と沈黙を映す。

音楽はAir、もしくは坂本龍一。


📽️ ウェス・アンダーソン監督版

タイトル: “The Symmetry of Power”

トーン: 構図美とユーモア

迎賓館の階段は中央分割、旗は左右対称。

「Any favors you need」 → 「Thank you very much」

対話は演劇のようにリズミカル。

ナレーション:ビル・マーレイ。


🎬 クエンティン・タランティーノ監督版

タイトル: “THE MEETING: One Take Diplomacy”

トーン: ブラックコメディ×メタ構造

一発撮りの会談劇。登場人物は全員“撮られていることを知っている”。

最後にスクリーンの裏から観客と目が合う。


🌅 黒澤明監督版

タイトル: 『会談(The Summit)』

トーン: 荘厳な人間ドラマ

豪雨の中、門が開く。言葉ではなく、行動で信を問う。

白黒フィルムで静かに日章旗が風に揺れる。

ラストには字幕──

「映画は終わらない。歴史はつづく。」


🎞️ グレタ・ガーウィグ監督版

タイトル: “Prime Minister”

トーン: フェミニズム×政治×希望

高市首相の心の声がナレーションで重なる。

「私は誰かの象徴ではない。私は私として立っている。」

ピンクと白に染まる迎賓館、世界中でミームになる“ぴょんぴょん”の瞬間。


結局、どの監督が撮っても、この会談は映画になる。

でも実際の“監督”は存在しない。

脚本家もいない。演出もない。

現実そのものが、自らを演出していたのです。

だからこそ、このタイトルがしっくりくる。

🎬 “THE MEETING — A Film with No Director”

Mediumの記事タイトルにしても最高。

サブタイトルは、

A film lover’s review of a real event that directed itself.

(現実が自らを演出した映画を、映画ファンとして観た記録)


 ChatGPTが紹介してくれた監督たちのに、黒澤明がセレクトされたのは驚きましたが、最終的に私が心惹かれたのは、グレタ・ガーウィグ監督のタイトル。『バービー』『若草物語』『レディ・バード』──どれも私の心に残る映画です。

 だから私は、「The Prime Minister」という映画を想像し、レビューを書くことに決めました。レビューは、月曜配信のメルマガに掲載予定。ちょうど文化の日ですね。映画と現実が交差する、その瞬間を──。

 あなたはどの監督を選びますか?