過去からの身体の記憶を上書きする実験

 2010年からヨガもしているし、カイロプラクティックにも通っています。おかげさまで、子供の頃から悩んでいた肩こりは消え、ギックリ腰になったという声も周りから聞きますが、私は全くない。柔軟性も少しずつ変わってきているのは実感している。

 でも――どうしても超えられない“壁”がある気がしていました。

 特に股関節。開脚しても、前屈しても、どこか奥で「ロックがかかっている感覚」が消えなかったんです。子供の頃から、軽度の側彎症があったことが理由で、もうこれ以上は無理と、過去からの身体の記憶のような気がしてきました。

 ただひとつ、不思議なことは知っていました。

股関節のあたりをトントントン、と軽く叩くと、前屈が一瞬やりやすくなる。

ただそれだけのこと。


でも、ふと思ったんです。

「これ、1回じゃなくて毎日やって、
叩いて→前屈して→叩いて→呼吸して、
それを身体と神経に覚えさせていったら、

もしかして“ロック”そのものが解除されるのでは?」

これって、ジョー・ディスペンザ博士の言う

「身体に新しい記憶を覚えさせる」「もうそういう身体だと思い込ませてしまう」ことと似てるんじゃないか、と。


そう思って、3日前から毎日「トントントン」を続けてみました。

股関節、ハムストリング、ふくらはぎ、足裏——ただリズムよく叩くだけ。

そしたら、たった3日なのに驚くほど身体が軽い。前屈も深くなるし、膝裏の“ピキッ”とした痛みも出ない。

これは気のせいなのか?

偶然なのか?

それとも、身体と神経に本当に“新しい反応”がインストールされ始めているのか?

今、まさに実験中です。



■ ChatGPTに聞いてみた:叩くだけで身体がゆるむ理由は?

 トントンするだけで柔軟性が上がるのは不思議だったので、ChatGPTに「これって身体的・神経科学的に説明できる?」と質問してみました。


◇ 1. 筋肉ではなく「神経」が反応している

筋肉が硬いのではなく、脳が「ここ動かすと危険」と思って防御反射を起こしている=ロックがかかっている状態。

トントンというリズム刺激は「これは攻撃じゃない、安全だよ」という信号になり、神経のブレーキが外れる。

◇ 2. 筋紡錘(きんぼうすい)と腱紡錘が安心する

筋肉や腱にあるセンサーが、「今は危なくない」と判断すると、筋肉の緊張がふっとほどける。叩くのはこのセンサーをリセットしている可能性がある。

◇ 3. 血流・リンパが改善して「ポカポカ」する

防御反射が解除されると、血管が開いて温かくなる。これはほとんどの人が体感しやすい「ポカポカする」「足が軽い」と感じる変化。

◇ 4. 完全に確立された医学ではないけれど…

現時点では、股関節やハムストリングを「トントンでゆるめる」という方法は、医学的に確立されたメソッドではありません。

ただし、タポテマン(Tapotement)、経絡の叩き(東洋医学)、神経可塑性といった考え方と部分的に一致します。

つまり、“まだ名前も理論も整っていないけれど、理屈はゼロではない”場所にいる。


■ たった3日で起きた、私の身体の変化

今のところ、私自身の身体ではこんな変化を感じています:

✔ あぐら→足を伸ばしたときの膝裏の痛み緩んだ

✔ 左足が自然に床に落ちるようになった(開きやすくなった)

✔ 前屈しやすくなった

✔ 股関節の奥の“ロック感”が少し弱まった

✔ 足全体がポカポカして、歩くのが軽い

これはまだ「3日間の実験結果」にすぎませんが、明らかに身体が応答しているのを感じます。


■ そして今:これはまだ仮説です。だから続けます。

この“トントン”は医学でも整体でもヨガでも主流ではなく、エビデンスも完璧ではありません。でも私は、自分の身体のリアルな変化を一番信じています。

だからこれは、治療法の宣言ではなく、「身体と神経に新しい可能性があるかもしれない」という実験記録です。

これからも:

  • どこを叩くとどう変わるのか
  • 何日続けるとロックは戻らなくなるのか
  • 呼吸や感情にどう影響するのか
  • カイロプラクティックやヨガとどう共存できるのか

などなど、記録していこうと思います。