天宮菜生さんのバースデーライブ「Invisible」♪、本当に素晴らしいステージをありがとうございました。
会場を包んだのは、パワフルで華やかなゲストとの息の合った掛け合い、そして圧倒的な歌声と緻密に計算された構成力。まさにライブの枠を超え、ブロードウェイのような壮大な世界が目の前に広がりました。その完璧なステージの裏には、私たち観客にはInvisibleな膨大な努力と準備の積み重ねがあったはず。そのすべてが、私たちに最高の一夜を届けるために注がれていることに、心からの敬意を抱きました。
20年前から続く特別なご縁
実は、このご縁が始まったのは20年前のこと。私がアパレルの店長をしていた頃、偶然お店にいらした天宮さんに声をかけたのが最初の出会いでした。
「なんて素敵な方なんだろう」と思ったら、現役のタカラジェンヌでいらしたのです!そこから宝塚の舞台を拝見するようになり、卒業の日も見届けさせていただきました。その後、天宮さんはアメリカで学ばれ、帰国後にFacebookを通じて再びつながることができました。独立後のライブにもお邪魔するようになり、そしてここ数年は毎年のバースデーライブに足を運ぶのが私の楽しみとなっています。
昨夜のステージは、間違いなくこれまでで最も輝きに満ちていました。天宮さんが毎年パワーアップしていかれる姿を拝見するたび、私も自分の20年という歳月を振り返らずにはいられません。それぞれが自分の道を歩み続けてきたからこそ、今こうして心を通わせ合える瞬間があるのだと感じています。
一夜限りにかける情熱とアートとしての美しさ
ライブは一夜限り。でも、その一瞬のために歌声も身体も、そして心までも磨き上げて舞台に立つ—その覚悟と美意識に改めて深い感動を覚えました。
演奏陣の皆様も本当に素晴らしかったです。ピアノ、サックス&フルート、チェロ、ドラム&パーカッション。どの奏者の方も卓越したプロフェッショナルでありながら、ステージ全体を温かく包み込むような雰囲気を醸し出していました。しかも皆さん、それぞれが個性的で洗練されたファッションで、演奏される姿そのものがアート作品のようでした。
劇団四季からのゲストの方、元タカラジェンヌのご親友の方々、そして天宮さんご自身—お一人お一人が身にまとわれた美しい衣装もまた舞台の光となり、会場全体をまばゆい輝きで満たしていました。
特に劇団四季の方の歌唱力と圧倒的な存在感には息を呑みました。大劇場では遠くから拝見するその美声を、ライブハウスという親密な空間で全身で感じることができる贅沢。そこに元タカラジェンヌのお二方の歌声が重なり合い、劇団四季と宝塚という異なる舞台芸術が交わることで生まれたハーモニーは、まさにこの場所でしか体験できない奇跡のような音色でした。
「ひまわり」に込められた想い
最後に歌われた「ひまわり」には特に心を打たれました。私はゴッホの作品を愛しているのですが、彼もまた「ひまわり」を自らの象徴的なモチーフとして描き続けた画家でした。天宮さんが作詞された「ひまわり」の歌詞に耳を傾けながら、ひまわりに己の生き様を重ねる二人のアーティストの姿が重なり、思わず涙があふれてしまいました。
エンターテインメントの世界で輝き続ける皆様のプロフェッショナリズムに、心からの尊敬の念を抱いています。私自身も、日々を大切に積み重ね、自分なりに磨いていこうという想いを新たにした夜でした。
20年という長い時を経て、今もこうして素晴らしい瞬間を共有させていただけることに深く感謝しています。
来年のバースデーライブも、今から心待ちにしています!
0コメント