8月26日、母の誕生日。
花キューピットから届いた花束は、朝の光に照らされてすでに母のもとに。うす紫のトルコ桔梗とカーネーションとカスミソウが楽章のように咲き誇り、贈った私の心までも華やがせてくれました。
もうひとつ、心に残る贈り物を──そう考えながらも、日々は過ぎていきました。
写真のコラージュやアルバムは私の定番。けれど、姪や甥のように写真の山があるわけではなく、決め手を欠いたまま。Canvaを開いては、閉じを繰り返す日々。
そして「今日渡したい」と思ったその朝、不意にひらめきが降りてきました。
これしかない。
7月、家族で訪れた三浦海岸。
レンタルしたアクションカメラは、iPhoneよりもはるかに鮮やかで、色彩はまるでテレビ番組のよう。その中に、切りぬきたいシーンがあったことを思い出しました。
スイカの浮き輪を抱え、日傘をさして歩く母。「もうすぐ80歳だね」と私が声をかけながら撮った、あの何気ない場面です。まるでスイカの浮き輪が「今日の主役」のたすきのように!
その一瞬を、永遠に残すことにしました。
私の写真フレームのストックの中から、ゴールドのフォトフレームを取り出し、はがきサイズにプリント。色を調え、写真屋で1枚だけ大切に印刷。
実家に行くと、届いたお花が花瓶に生けられていました。
そして記念の写真を渡した瞬間──母は大笑い。その姿を見ているだけで、その日の空気や出来事が鮮やかに蘇ってくるようです。何より、自分が心から笑っていることに気づいて、笑っていました。
母はとても80歳には見えないほど元気いっぱい。甥11歳とも、しょっちゅう家のテーブルで卓球をして、いい勝負。
「あと1年だけ運転する」と決めて免許更新に挑んだそうですが、事前にしっかり勉強して臨んだおかげで、見事“一抜け”合格だったとか。
昔から、自分のことより人を思いやり、サポートするタイプ。さらに家の仕事にも携わっているので、むしろ頭の回転がどんどん冴えてきているようです。(笑)
バリアフリーで生きていない。見習いたいところです。
改めて、LEVEL 80 おめでとうございます!Keep going!
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