『習慣のシンフォニー』の表紙づくりが、またひとつステージを進みました。
英会話の先生は、まるでブックカバー制作のプロフェッショナルのような人。この作業が何よりも好きで、レッスン中もその情熱が溢れ出してきます。思えば12年前にこの先生と出会ったのも、この未来につながっていたのかもしれません。
Kindleでのセルフ出版。だからこそ、自分の「好き」と「プロっぽさ」の両方を大切にしたい。でも、あまりにも自由なクリエーションには、正解がない。
そんな中、1回目のレッスンで先生からもらったヒントをもとに、まずはひとつ目のデザイン案を制作。そこからアイデアは枝分かれしながら広がっていきました。
最近のブックカバートレンドを特集した海外サイトを見ていると、不思議と今、私たちが試しているデザインとリンクしていることに気づきます。
2025年らしさを表現するには、トレンドのエッセンスも取り入れたい。手書きフォントの人気、縦書きで添えられた “A Novel” のような柔らかさ、グラフィカルというよりは「手づくり感」……。それにしてもセレクションがアーティストすぎる。
こうして最初に作った案は、あっさり白紙に戻りました。けれど、それもまた進化のプロセス。いくつかの参考カバーを教えてもらい、1回目の「デザイン会議」はいったん終了。
帰り支度をしていると、先生が突然呼び止めます。
「ひとみ、ちょっと来て。いいアイデアが浮かんだ!」
まるで映画のワンシーンのように、レッスン後に呼び戻されるという前代未聞の展開(笑)。その熱量に、うっすら笑ってしまいました。
そして飛び出したアイデアは――「パブリックドメインの絵画を使うのはどう?」
たしかに。マティスのダンスの切り絵を使ったトラウマヒーリングの本もあれば、ゴッホの《アーモンドの花》をあしらったCDジャケットもあります。
音楽 × 美術 × 習慣というテーマで考えるなら、カンディンスキーの抽象画なんて、まさにぴったりかもしれない。
こうしてまた、新たな宿題が増えました。けれど、デザインがなぜか好きな私にとっては、苦ではなく、むしろ創造性を刺激する楽しいする作業。レッスンが終わってから、試行錯誤しながらつくった案が、いまのところ2つ。
…でもたぶん、次のレッスンでまた白紙になる気がしています(笑)。でもそれでいい。また、そこから“次のデザイン会議”が始まるのだから。
0コメント