ベランダ修繕をカーテン越しに見守る。

 今朝も早くから、修繕工事の職人さんたちがベランダを行き来しながら、作業を始めていました。

 本日はどうやら、柱のつなぎ目部分に貼られたパッキンを、丁寧に張り直しているようです。こうした一つひとつの細かな作業が、これから先の18年をまた支えてくれるのだと思うと、ただの「修繕」ではなく、「安全を積み重ねる行為」そのものなのだと、あらためて感じました。そして、その作業がありがたく思えてきます。

 ここは賃貸なので、住民が負担する費用は0円。実家のアパートの修繕費を知っているだけに、このマンションの修繕にかかる費用は一体いくらなのか、想像もつきません。

 消防点検や排水溝の清掃も定期的に行われており、備え付けの洗濯機が故障した際には、無償でハイスペックなミーレ製に交換。

 上階からの水漏れ被害があった時も、洗面所の壁紙をまるごと張り替えていただき、ついでに収納の引き出しまで新調していただきました。

 そういえば、コンロの火のつきが悪くなったときも、気がつけば新品に交換されていて…。こうして振り返ってみると、ここ数年で、私が長年暮らしてきたこの部屋は、まるで知らぬ間にリフォームされているような状態になっています。

 実は数年前、ふと気になってこの部屋の現在の家賃を調べてみたところ、新築で入居した当時よりも、すでに3万円も値上がりしていました。今はもっとかもしれません。けれど私の家賃は、なんと据え置きのまま。18年間、変わらず。こうして住み続けているだけで、静かに恩恵を受けていたのだと思うと、改めて「継続は力なり」ならぬ、「継続は価値なり」…そんな気持ちになります。

 ランチタイム後も職人さんたちはベランダで作業をされて、ベランダの柵の向こうに立っての作業は、ひやひやさせられます。今日は溝のパッキンがほぼ貼り替えられたようです。まだ、工事は続きそうです…。