先日、姪が新しいアルバイトの面接に合格し、とても喜んでいました。念願の「カフェ」です。話を聞いてみると、面接の練習をChatGPTと行っていたそうで、自分でも「完璧な受け答えができた!」と手応えを感じていた様子でした。
その後、シフトについてE-mailで返信をする必要があるとのことで、「どうやって書けばいいの?」と私に相談がありました。E-mailが主流だった世代としては、少々驚きの質問でした。
「件名」「宛名」「挨拶」「本文」「締めの言葉」までを整えて書くという、かつては当たり前だった形式が、今の若い世代にはなじみの薄いものになっているようです。しかも、「返信ボタン」「送信ボタン」もはじめての作業のようで…。
とはいえ、ここでもChatGPTが大活躍。返信内容を一緒に考え、丁寧な文章を作成していたのですが、そのままコピペしてしまうと、フォントの違いから「コピーしたこと」が一目でわかってしまい、最終的にはスマートフォンで一文字ずつ手入力。きっとお手本をなぞりながら、勉強になったでしょう。
この出来事を通して、Z世代の「コミュニケーション」の現状を実感しました。スタンプ一つで感情を伝えようとする文化は、便利な反面、相手の解釈に大きく委ねられるため、意図しない誤解も生まれやすいように思います。そしてその誤解に対して「そうじゃない」と返しても、そもそもそのスタンプを選んだのは自分自身。そうしたすれ違いも多くなるのだろうと感じました。
これでは、退職代行サービスが生まれた背景も理解できます。人間関係のあれこれで、言葉にできず、フェードアウトしてしまう人たちの姿は、以前からあったものの、今では退職ですら第三者に委ねる時代に。
そんな中、姪が「ChatGPTを使うと敬語の勉強にもなる」と話してくれたのは、とても心強く感じました。以前から「ただ受け取るだけでなく、能動的に使ってこそ意味がある」と伝えていたことが、しっかりと届いているようで、おばさんの役割大事ですね。
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