冬空を彩る東京の渡り鳥

 東京の空を渡る渡り鳥の群れ──この冬だけでいくつ見送ったでしょうか。その光景はまさに冬ならではの贈り物。少し調べてみると、2月の東京では、シベリアなどの寒冷地から渡ってきた冬鳥たちが多く観察できるそうです。代表的な種には、ツグミ、マガモ、キンクロハジロ、そしてユリカモメなどが挙げられます。これらの鳥たちは、日本各地で冬を越しながら、私たちに美しい姿を見せてくれます。

 透き通った青空を背景に、数百羽の群れがシンクロしながら舞い踊る様子は、言葉にならないほど美しいものです。その羽ばたきが遠くのビル群を背景にクロスし、ダンスするかのように空を切り裂く姿。そして時折、ビルのガラスに反射して一瞬きらめく光景は、東京の冬ならではの特別な情景です。

 私のデスクはベランダに平行に置いてあるので、作業中にふと渡り鳥の影が目に入ることがあります。その瞬間、慌ててスマホを手に取り、窓を開け、スリッパを履いてベランダへ飛び出すのですが…気づけば鳥たちはあっという間に遠くへ飛び去ってしまっています。今日もまたチャンスを逃した、と小さなため息がこぼれる日々。スマホでChatGPTと対話しているときなどは、カメラモードをすぐ立ち上げられないのも原因の一つかもしれません(笑)。

 そんな中、ようやく3度目の正直で、群れの最後方を飛んでいた9羽をカメラに収めることができました。その写真はまだ小さな成功ですが、冬の空を舞う鳥たちの記憶を心に刻むには十分なものです。

明日こそ、映え写真を撮りたいです。(笑)