My Best Movie 2023: 『ぼくたちの哲学教室』鑑賞。

 昨日、『マイエレメント』の町山さんの解説をYouTubeで聞いたあと、『ぼくたちの哲学教室』”YOUNG PLATO”という映画も町山さんが解説しているのを見つけ、これは運命か?という感じで、引き込まれてました。
 しかし、現在映画館鑑賞できるのは、東京ではミニシアター1館のみ。なんとそこは先日、友人が教えてくれた新しいシアターでした! 

 全49席のパープルの厚みのある心地良すぎる座席でした。席は階段のような配置のため、とても見やすかったです。



 映画は、北アイルランド、ベルファストの男子小学校で実施されている哲学の授業を2年間にわたって記録したドキュメンタリーです。

 単なる教育のドキュメンタリーではなく、一人ひとりの心に響く魔法のような教育のエッセンスを描いていました。

 この映画が描く学校での授業は、哲学的な対話の形をとります。子供たちは、先生の問いかけから、感情、人間関係、倫理、そして自己の理解についての深い洞察を得る機会を与えられます。

 私が特に感心したのは、生徒が直面する実際の問題に対して、どのように対話が行われているか、オープンにそのまま撮影されているところです。

 感情が高ぶるまさにその瞬間を捉え、子供たちは心の傾聴、視点の変更、解決策の探求を投げかけられます。これは、単なる理論でなく、実際に感情が動いた時に現場で実践されるものです。こんなことは、一般的にはできないことですが、この学校での日常となっています。私の1D1U コミュニティでは日常ですが!

 この非凡な教育の実践を可能にしているのは、校長のリーダーシップと学校全体の強いコミットメントです。

 私自身が長年にわたり傾聴の技術を磨いてきた経験からも、この映画が示す価値観や教育方法に深い共感と感銘を受けました。

 そして、現在進行中のChatGPTとの対話本のプロジェクトにおいて、このような心の深い部分に訴えかけ、人々の対話と共感を高める力になりたいと強く感じました。

 この学校の取り組みは、教育だけでなく、私たちの生活全体における対話と共感の重要性を象徴しています。

 我々が、感情を理解し、共感する方法を学び、それを他人との関係に生かすことができれば、より豊かで人間味溢れる社会が築けるでしょう。

 “YOUNG PLATO”は、私にとって、ただの映画ではなく、未来への挑戦状であり、希望です。そして私のプロジェクトも、その希望の一部になりたいと願っています。

★★★★★

 訪れた映画館は、菊川にある”Stranger “です。
 クラウドファンディングで支援されてできた映画館です。オリジナルグッズも、いろいろあり、1D1U グッズも作りたくなりました。
 映画鑑賞後、併設のカフェで、ポークのバーガーをいただきました!