映画『AIR』鑑賞。エア・ジョーダン誕生の裏側。

 マット・デイモン、ベン・アフレックが再タックした映画『AIR』を鑑賞してきました。私は、彼らの映画『Good Will Hunting』を22歳の時に観て、「人の話を聴く仕事」の存在をはじめて知り、私もそういう仕事につながる学部に行ったらよかったのに…と、マクドナルドに勤めて1年目の頃だったのですが、後悔したことがあります。

 しかし9年後、私も人の話を聴く仕事に就いていたのです。そのころは、大学の学部によって、その先の人生が決まると思い込んでいたのですが、別にそんなことなかったんですね。

 社会人になってもリスキルをすれば、新しいスキルを搭載した自分になり、新しい仕事に就けたのです。それから18年間、「人の話を聴く仕事」を続けています。

 ということで、彼らの映画はまたインスパイアリングされることがあるかもしれません。『AIR』は、NIKEの話…という前情報だけで観に行きました。

 映画のはじめは、80年代にヒットしていたものの映像が、当時の目の粗いドッドのまま流れていきつつ、我々もいっきに過去に戻っていきながら、バスケットボール試合を観戦しているマット・デイモン演じるソニーがでてきました。それから、ラスベガスで賭け事をしているシーン。勝ったと思えば、さらに全額賭けて負けるという、勝負師です。

 つまり、この映画は「人生をかけての大勝負」に出るソニーと周りの人たちの熱い駆け引きの映画なのです。

 映画の中は、名言の数々。交渉術、発想力、先見の明、ブランディング、ビジョンを描くこと、そして、その場の流れを読んで、直感的なアドリブで挑むことなど、ビジネスに必要なスキルをすべて見せてくれています。(笑)

 もちろん、「エアージョーダン」が世界的に、今でも売れ続けている未来を知っている私たちですが、その裏で、こんな物語が展開されていたのか!という、納得感が爽快感となり、久しぶりに起業家アドレナリンがRebornする映画で、感動して涙しました。


 この映画は、Amazonが作ったもので、なんと2022年の夏に撮影していて、もう公開というスピードも、マイケル・ジョーダン並みです。ある解説によると、ほとんどがNIKEの中のシーンで、ロケは、マイケル・ジョーダンの家を訪れるところだけ。それに監督は、ベテランのベン・アフレックですし、そんなスピード感が映画にも感じられて爽快でした。

 と、ここまで書いておきながら、とりわけ感動したのは、マイケル・ジョーダンの母親です。(笑)まだ、大学生でNBAで活躍するかもわからない頃の交渉劇でしたが、マイケル・ジョーダンの未来を誰よりも信頼しているからこその母親の駆け引きは、映画館の空気が変わるくらの緊張感が伝わってくるものがありました。信じる力の強さ、そして、信じられたものは結果を出す使命にあるのですね。

 とにかく熱く、感動すること間違いない、ビジネス&ヒューマンドラマとなっています。映画館で是非! 

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