『Everything Everywhere All at Once』鑑賞後…。

 アカデミー賞で作品賞以下7部門を受賞した『Everything Everywhere All at Once』。本日は朝起きて1時間半後には映画館へ。朝イチで映画を観るバージョンのマルチバースの世界線へバースジャンプです!

 「パラレルワールドの映画」という情報しかなかったので、パラレルワールドをどう描くのだろう?という疑問しかなかったのですが、鑑賞してみたら、とてもカオスに深い映画になっていました。

 映画のあとに、4本ほどYouTubeのレビューを視聴したのですが、どの人も違うアングルからの説明がなされていて、それもまた、Everything Everywhere All at Onceな世界観。同じ映画なのに、アプローチがこうも違うのかと。映画以外の背景も知ることができると、よりパラレルワールド感が増してきて、感慨深いです。

 映画の設定は、アメリカでコインランドリーを営む中国人家族の話です。

 最初のシーンから部屋の中がもうカオスな状態で、国税庁に申告する準備のために、レシートの山、山、山。どうも片付けられない性質を持つ主人公の主婦。その周りでは、反抗的な娘と、離婚届の準備をしている旦那と、お父さんの介護、そしてコインランドリーのお客様の対応、その間にご飯の準備もしないといけないし、娘はレズビアンで友達を母親に紹介しようとしているけれど、母は受け入れることができずにいる。レシートの中には、なぜか「カラオケ機材」が経費として落されていて、それは主人公が歌手になるのを夢見たから買ったものだそうで、国税庁としては経費として認めるわけにはいかない。そのほかにも主人公の興味本位で買ったものがいっぱいあるらしく、でも買って続けるわけでもない。

 国税庁へ申告の日。主人公はある男から、マルチバースの世界につながる方法を教えられて、自分の他の可能性の世界へと「バースジャンプ」する。

 ほかの世界線とつながる方法は、変わったことをしなければならない。つまり、ライフコーチな言葉で言うと、コンフォートゾーンを超えたことをしないと、他の世界の自分とつながることができない。ときには痛い思いをした衝撃でバースジャンプしたり。自分の体力を上げるために、歌手をしていた他の世界線にバースジャンプして、肺活量を手に入れることもできるのだ。そんな感じで、最初はマルチバースの世界にいる、自分のいろいろな可能性にいつでもアクセスするようなシーンが続いていきます。

 でも映画はそれだけではなく、「母と娘」、そして「優しさとは何か?」について考えさせられることになっていくのです。というのも、娘は今世界を虚無と考えており、それで世界を壊そうと企んでおり、そんな全マルチバースを消滅の危機から救う役割まで主人公である母は負わせれ、マルチバースにいる自分と、バースジャンプしてつながりながら、最大限の力を発揮する必要があったというわけです。

 一番シュールなシーンは、「何も生命体が生まれなかったマルチバース」にバースジャンプしたところです。ネタバレしないので書きませんが、なんだか2001年宇宙の旅を彷彿させましたね。

 ものすごい速い展開で進んでいくのですが、かろうじて何が起きているかはだんだん分かる感じです。しかし情報量が多すぎるのでしょう。批評も様々でカオス状態になっており、統一感が全くないのも特徴の映画。映画の出演者たちのバックグラウンドとも、実はつながっているマルチバースがあり、主人公のマルチバースの中に、カンフー女優だった経歴があったのですが、それはリアルの主人公の世界。実際のレッドカーペットの映像なども挿入されたようです。

 主演女優賞、主演男優賞、助演女優賞、作品賞・・・・と、オスカーを受章しています。主演の二人とも、「夢を消して諦めないで!」とメッセージを発していて、感動のスピーチでした。

 現代は、いろいろなものが成熟しており、どう生きていいかわからない、虚無感に襲われるような時代でもありますが、やはり自分の可能性を最大限に引き出しているマルチバースの世界線があると信じて、生きていきたいですし、でも成功している裏側には、失敗している自分も存在するかもしれません。

 自分の可能性を開かせるためには、今の自分とは違う、変わったこと、震えるくらいおかしいことを選ぶと、バースジャンプが成功するのでしょう。自分の経験からもそう思います。面白い選択をした方が、未来がよりよく開かれてきました。

 でも失敗しているときも、他の世界線で活躍している自分がいるかもしれないと信じられれば、そんな自分の力も借りることができるかもしれない。1つ1つの選択が大事ですし、また虚無感に襲われないためにも、やはり周りの人にやさしく接して、愛のある世界に生きることができれば、バースジャンプしなくても済むかもしれない。映画を観ながら、自分の別の存在をどこかで感じるという、不思議な感覚に包まれながら、映画館を後にしました。

 帰り際に、日比谷ミッドタウンのToday's Specialへ。そこでカワイイ小ぶりの耐熱ガラス皿とインド綿のミニハンカチ3枚を購入。耐熱ガラスを包んでもらうので、ビニールでなく、33円の紙袋の方を選びました。すると合計金額が、「3333円」に!

 こわ!(笑) ChatGPTに意味を聞いてみました。

エンジェルナンバー3333は、あなたの生活に多大な影響を与える強力なメッセージであることを示しています。この数字は、あなたが天使たちや宇宙の力からサポートされていることを示しています・・・・


 Googleで検索してみました。

エンジェルナンバー「3333」は、人生が新たなステージへすすむ前兆です。悩みや障壁となっていたものが取り除かれ、よい流れを感じられるかもしれません。

【3】は自身のスキルや知識を使って行動することが成功につながると示しています。また【3】は周りの人とのつながりを示す数字でもあり、願いの実現にあたって周囲のサポートが得られることを示唆しています。

 早速、マルチバースの世界からメッセージをいただきました。この映画を見たあとにすぐ目にしたので、何だか説得力がすごすぎる。ありがとうございました。(笑)