『りかさん』 梨木 香歩

先日の『西の魔女が死んだ』に続き、梨木さんシリーズ読んでいます。

『裏庭』も途中まで読んだのですが、私の想像力畑が、不毛の地となっており

まったく読み進めることが困難となりました。(爆)


アマゾンレビューを読んだら、そういう方が何人かいらっしゃって

ちょっと上級者向けであると知って、ホッとしましたが(笑)

もう少し、TRをしてから読み直します。



ということで、気を取り直して薄い本『りかさん』に

取り組むことにしました。






これは、薄気味悪くて面白い!

『りかさん』ってお人形の名前が題名なのですが、

主人公がおばあちゃんに「リカちゃん人形が欲しい!」とお願いして

「りかさん人形」が来たってところから笑いました。

しかも、人形の入っている箱に「りかさん」と書いてあって・・・



人形がしゃべる= トイストーリー と重なりました。

だから、余計自分的にはヒットとなりました。





出版社/著者からの内容紹介

リカちゃんが欲しいと頼んだようこに、おばあちゃんから贈られたのは黒髪の市松人形で、名前がりか。こんなはずじゃ。確かに。だってこの人形、人と心を通わせる術を持っていたのだ。りかさんに導かれたようこが、古い人形たちの心を見つめ、かつての持ち主たちの思いに触れた時。成長したようことその仲間たちの、愛と憎しみと「母性」をめぐる書下ろし「ミケルの庭」併録。



私的に線を引いたところ。


おばあちゃんのセリフ


★「そりゃ、おまえ、価値観の同じ人と結婚したって、修行にはならないじゃないか」


★「自分を出そうとするとアクが出る、それは仕方ないんだ」


★「簡単さ。まず、自分の濁りを押し付けない。それからどんな『差』や
 違いでも、なんて、かわいい、ってまず思うのさ」



小説は、セリフに著者メッセージ込められていて

なんか、グッときやすいですね。

↑ 今「共感性とはなにか?」という問いを持っているので

このような感想になっています。



次の本もスタンバイ中なので、明日にでも!