映画『ハロー!? ゴースト』(2010/韓国)観賞



 知人いわく、「最初の100分は、たまには面白いところがあるくらいで、ふーん、って感じだったけど、最後の10分で突然号泣してしまう映画!伏線がそうくるか!と」。私は日本映画もほとんど観ませんし、ましては韓国映画は観たこともないので、完全なるノーマークです。でも、「そんだけ言うなら、今日観たい!」となって、近所で食事をしていましたが、切り上げて、夜の21時にTUTAYAで借りて、私の家のプロジェクターで、急遽3人で観賞することになったのです。2回目の知人は、また泣いていました。(笑)

【あらすじ】
 孤児院育ちの天涯孤独な自殺願望のある主人公は、自殺をしようと思ってもなかなか死にきれず、病院に運ばれた先で、突然、ゴーストが見えるようになります。その病院で4人のゴーストと出逢い、退院のときには、4人のゴーストと一緒に家に帰ることに。しかし、どうしたらいいかわからないため、バスの広告で偶然見た霊媒師の元へ相談へ行くと、それぞれのゴーストの願いを叶えてあげることができたら、成仏できて帰せるとのこと。それから、4人のゴーストの願いを叶えてあげるために奮闘していきます。そのなかで、ホスピスの看護師さんにひとめぼれし、愛が芽生え、だんだんと生きる希望も出てくるのですが、ある日、その看護師さんについおせっかいで言ってしまった言葉で、看護師さんにも愛想を尽かされてしまいます。願いを叶えたゴーストたちにも「帰れ!」と言う始末。また生きる希望を失い、自殺しようと試みるのですが・・・。

【感想】
 ゴーストをどう成仏をさせるか? という映画なのかと思っていたら、違いました。私も最後の数十分で号泣へと導かれてしまいました。知人から伏線がある、と聞かされていたのにもかかわらず、そうくるか! と。伏線の回収がすごいです。愛する気持ちが、忘却の彼方にあった愛されていた記憶へとつながって、全ての謎が解けていきます。そう気付いたとき、映画のいろいろな場面が、わざわざフラッシュバックされることは、なかった代わりに、私の頭の中で勝手にあの場面、この場面が走馬灯のようになって、フラッシュバックしてきちゃうのです。それが、自発的に泣いている感を醸し出し、カタルシスを生んでしまいます。




 ハリウッドリメイクも決定しているとか。その後どうなったでしょうかね。