映画『アメリカン・ハッスル』観賞。

 『世界にひとつのプレイブック』のデヴィッド・O・ラッセル監督が、またまたブラッドリー・クーパーとジュエニファー・ローレンスを起用しての映画ということで、とっても楽しみにしていました。




あらすじ
 議員の汚職を逮捕するために、FBIが本当の詐欺師を使っておとり捜査をする・・・と言う話しです。実話をもとにして作られたそうです。

 背景は1970年代後半ということで、ブラッドリー・クーパーがカーラーを巻いて、パンチパーマになっているだけで笑えてしまいます。そう、彼はFBI捜査官で、おとり捜査を指揮する人。ジェニファーは、詐欺師の妻、エイミー・アダムスは詐欺師の愛人。二人とも髪の毛がてんこ盛りになっていて、セクシー過ぎるドレスで、きわどいです。(笑)

 1970年代後半の衣装、音楽、風景に乗せられながら、主人公一人一人が必死に生きる姿が、見ている者は、本当に騙されているのか? 演技しているのか?わからなくなって、どんどん物語が進行していきました。

 きっと、演技している部分ももちろんあるのですが、人間ですから、本当の素みたいなところがでてしまうこともあり、そういった部分が、おとり捜査の台本通りに行かなかったりするところなのかなと、それがまた物語を錯綜させていて、面白くなっていました。


 本当に最後まで分からなかったですよ。おとり捜査を成功させて、逮捕できたから勝者というよりも、結局は、最後の最後に本当の愛を貫き通した二人がやっぱり、人生の勝者なのかな?と私はそう感じました。

 監督も「愛」を描きたかったと語っていらっしゃるところから、「愛とは何か?」という視点でニュートラルにこの物語を追っていくのも、もしかしたら2回目観賞するとしたら、ありなのかなとも思います。

 
 俳優陣としては、エイミー・アダムスが、なんといっても素晴らしすぎました。映画の中で、思いっきり偽りの自分を演じ続けているのです。はたまた、おもいっきり素の詐欺師の妻を演じていたジェニファー・ローレンス。途中、コメディーになっているところは、思わず笑ってしまうほど。それにしても、ジェニファーのハスキーボイス大好きです。

 タイトルのハッスルとは、俗語で詐欺という意味のようですが、日本人としての「ハッスル!!!」という意味で捉えられるほど、映画はとってもハッスルな感じでした。

 あんまり物語のことを考えずに、それぞれの人間観察のつもりで、もっと気楽に見ればよかったのかな…と、思います。(笑)
 ゴージャス、セクシー、コメディー、詐欺、正義、愛・・・・色々な要素が盛りだくさんの映画でお腹いっぱいになりました!


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