映画『メイジーの瞳』 What Maisie Knew 観賞。

映画『メイジーの瞳』 What Maisie Knew 観賞。

公式サイト

「優しい人でいよう」。
もう、それだけで生きていけるような気がするほど、
そう誓ってしまった映画でした。





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あらすじ

NYに住む6歳女の子。ママとパパは離婚することになって、
それぞれの家を10日間ずつ、行ったり来たり・・・。
パパとママには、新しいパートナーもできたけど、
結局は、パパもママも新しいパートナー、
マーゴとリンカーンにメイジーの子守りを押し付け・・・。

メイジーはどこへ行ったらいいのか? 居場所を求めている。
最後にメイジーの出した答えは何だったのか? 

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衣装もとってもかわいいんです。
マーク・ジェイコブズに師事し、ソフィア・コッポラ監督作品も手掛ける
ステイシー・バタットが担当のようで!
子供の衣装から、インスパイアーされちゃいました。




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映画が終わると、深いところから涙が流れてきたことを物語るように、ぐったり。
手袋を落としてしまい、人が出入り口から去ったころ、ポロンと落ちているのを発見。
ああ、よかった。


メイジーは、パパもママも、自分のことを大好きなことは知っている。
だけれども、メイジーの子守りをせざるを得なかったのは、パパとママの新パートナーのマーゴとリンカーン。マーゴはパパのことが好きだから、メイジーの面倒をみたいと思ったのでしょう。リンカーンも最初はそうだったのかもしれません。

 しかし、マーゴとリンカーンは、結局、求めている人からは、やっぱり何も自分の欲しいものは返ってこなくて。愛想を尽かしてしまう。
 パパもママも新しいパートナーを得られたからといって、やっぱりうまくいかずに、同じ失敗を繰り返しているわけです。

 しかし結局、身勝手なパートナーだということに、ようやく気づきだしたマーゴとリンカーンは、相手がいて、優しくしているというところから抜けて、本当の自分の優しさに、その辺りから気づいていったのではないかと思いました。 愛のまなざしで、メイジーと打ち解けていく二人。本当に心優しんです。そんなシーンに心が反応してしまって、涙がこぼれおちました。私もとにかく優しい人でいたいと・・・。
 心優しいからこそ、きっと自分のことで手いっぱいで、助けてあげることが必要だと思ったから、パパ、ママのそれぞれの新しいパートナーになったのだと思いますが。本当の「愛」に気づいていくのです。
 そんな気づいていくプロセスが、とにかく、グッと来てしまいました。言葉にできません。





 最近知人から、「彼と別れてしまった・・・」というメールをもらったとき、「恋愛ー恋=愛」という式が、私の中から出てきて、メールを返信したのですが、そんな言葉が出てきたことに、自分で驚いてしまいました。(笑)

 何かを求めているときは、やっぱりどこか苦しいものがあるのかもしれませんが、「愛」に昇格してしまえば、そのような局面が訪れたとき、苦しみも去っていくのかなと思ったのです。

 人にそうメールをしておきながら、自分も「恋愛ー恋=愛」になっているか、ちょっと微妙でしたので、(笑) その日に、紙に書いて燃やす儀式を施しました。
 便箋に「恋を手放します」と書き、ステンレスのミニボウルの中で着火すると、ふわっと便箋の中に空気が混じって、薔薇のような形で、美しく燃えていきました。(笑)
 そんな、儀式後と言うのもありまして、リンカーンのやさしさに、ノックアウトされてしまったのかなと、その後の変化を投影した私の涙に気づきました。

 ママもパパももちろんメイジーのことが大好きなことはわかります。好きだから、たくさんキスをして、I LOVE YOU.とたくさん告げて、大きなプレゼントを贈るのです。それが、愛というものなのか? 問われている気がしました。