天川をめぐる旅(後編) 洞川自然探究路~河鹿の滝 

 ★・・・前編はこちら

 みたらい渓谷ハイキングコースの終点、洞川温泉に着きました。みたらい渓谷散策中から、「コーヒーが飲みたい!」と渇望していた私たちでしたので、洞川温泉街の散策&喫茶探しが始まりました。
 途中、素敵な品ぞろえの和雑貨屋があったので、風呂敷など和風小物を購入しました。ついつい、温泉地の雰囲気に巻き込まれている衝動買いでした。



 そして、宿泊先の前を通過した時に、宿の人がいたので、喫茶のお薦めを教えてもらいました。「空(くう)というところが、チャイもあるし、雑貨も置いてあって雰囲気もいいですよ」とのことでした。
 そこは、温泉街のメインの通りから曲がって少し行ったところにありました。

 




 お店に入ると、こだわりの手作り雑貨が色々とありました。しかし、お店の人がいない! ちょっと待っていると、「庭いじりしていたら、時間を忘れちゃって…」と言いながら、ご自身が作られたと思われる自然100%の衣装をまとうオーナーの女性が現れました。
「素敵なお洋服ですね」と思わず声を掛けずにはいられませんでした。

 私たち以外、誰もいなかったので、貸し切りでした。夏休み後はこんなときラッキーです。
 少し陽が落ちかけた縁側から、山々が見えました。あまり、蚊がいないようなので、縁側を開けっぱなしにして、天川の空気を感じながら、コーヒーを頂くことができました。



 ふんわりと流れる癒しの音楽、少し酸味のあるオーガニックコーヒーが、すーっと喉を通り抜けます。手作りのカボチャプリンを頂きました。甘すぎず、美味しくて、なんだか体に良さそうです。






 オーナーが、私たちにいろいろお話をしてくださいました。天川村は、何かを生み出したり、女性性と男性性のバランスの良いところだったりするようです。
 自然からインスピレーションを得て、もの作りに没頭しているときは、瞑想状態になるのだそうです。「下界で10年ばかり修行をして、また生まれた天川に戻ってきたのです」と。「下界」という言葉がでてくるところが、スピリチュアルです。
 つまり、ここは、「天」ということなのでしょうか。水が絶えることなく流れ続け、温泉街の至るところにある蛇口は、逆に閉めてはいけないのかと思うほどずっと開きっぱなしで絶え間なく水が流れています。






 絶え間なく流れ続けることが、生み出し続けることなのかなと、ふと思いました。こうして、私は、毎日ブログを書き続けているけれど、これは流し続けている作業の一つなのかもしれません。途切れるどころか、出し切ることで、また書きたいことが自然と浮かんでくることを繰り返しています。

 天川村に、神聖な空気が漂う謎が、少し解けたような気がしました。

 帰りがけに、お店の雑貨も見させていただきました。1つ1つこだわりが感じられて、どうなっているのかなと、吸い込まれるように、丁寧に見させていただきました。オーナーご自身が染めていらっしゃるようで、たまたまこんな色になってしまった…という、自然の産物であるエメラルドグリーンのトップスは、身にまとうと、そのまま自然と一体化してしまいそうな…。

 オーナーが、パワーストーンの指輪を紹介してくれました。
な、なんと「天川産」。エメラルドグリーンの川の正体は、石にもあったんですね。実際、川を散策していると、鉱物を掘る道具を持ったおじさまとすれ違いました。

 天川パワーを身にまとい、さらに内側から引き出してもらおうと、自分に似合いそうなものを選びました。私の仕事についても少しお話したのもあり、ネガティブな意識や悪いエネルギーから守る石である、グリーンガーネットをお薦めしてくださいました。

 そのほか、アンバー(エネルギーの流れを綺麗にし、必要なだけのエネルギーを上手に使うことを教えてくれる石)とペリドッド(ネガティブなエネルギーを取り除き、ポジティブなエネルギーをもたらしてくれる石)で構成されています。つまり、総じて「グランディング」なのだそうです。






 このカフェに来たことで、自身を見つめ直す機会にもなりました。アーティストなオーナーのお話が自然と入ってきました。

 時間を気にせずに過ごしていたら、18時になり、宿に戻りました。

 夕食は、「カモ鍋」です。つい1週間前までは暑い日々でしたが、気付けば「鍋」もいける季節に。多めの二人分でしたが、お昼におにぎりだけだったのもあって、このカモ肉は、全部制覇してしまいました! 
 夜は、お風呂とジャズの流れる落ち着く談話室にて、ブログ書きです。11時に就寝しました。




【3日目】

 最後の日は、途中で奈良に寄って…なども考えてはいたのですが、やはり「天川」という土地のエネルギーに少しでも触れていたいなぁというのもあって、「洞川自然探究路」の6キロコースを散策することにしました。

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■9:50 面不動鍾乳洞■10:50 かりがね橋■11:00 大原山通過■12:00 コウモリ窟■おにぎり■12:15 一之行場通過■12:35 河鹿の滝■13:00 母公堂■14:10 洞川温泉 喫茶「とも」

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■面不動鍾乳洞

 まずは、入口にあたる、鍾乳洞の見学からです。この鍾乳洞に行くには、モノレールで。それは、まるでジェットコースターのような車体。森林の急斜面をずんずんと登っていきました。



 鍾乳洞は、暗闇で寒々しいし、少々不気味に感じてしまいました。長年の間、水が滴り続けて、鉱石のように固まってしまったもののようです。






 鍾乳洞を出ると、山林コースにつながっていました。昨日のみたらい渓谷とは違って、「山」です。しかも、思っていたよりもきついじゃないですか! 私は、例のラバーサンダルで、トレッキングシューズではなかったのですが、意外とこのラバーサンダルは、頑丈であり、足を露出している割には、無傷で、一度も滑ることなく、通せました。宿の人が、驚いていましたが。昔の人がタビで歩いていたのを考えると、似ていると思います。(笑)

 昨日のように、川を見ながら…ということではなかったので、ひたすら土や石が目の前に現れて、コケないように歩くことに集中せざるを得なかったです。
 でも、私たちは、「河鹿の滝」を目指していたので、いつか辿りつくオアシスの存在を知っていたのが、心の救いでした。

■つりがね橋



 途中、120メートルの長さの空中散歩と言っても過言ではないほどの高さの吊り橋を渡りました。眼下には、天川村の集落が良く見えます。Kさんは、下を見ることができず、前だけ見て、すたすたと歩いて、私を追い越して行きました。



 段々と、大原山の終わりに差し掛かりました。山を抜けて、道路に一旦出て、それからまた川沿いの道に入りました。

 そして、私たちが目にしたものは、エメラルドグリーンの天国のような澄みきった川でした!水の中を悠々と魚が泳いでいました。辺りは静けさが漂い、神秘的な空間でした。それもそのはず、ここは、修行の場でもある蟷螂の窟(こうもりのいわや)の入り口付近です。

蟷螂の窟












橋の上に、私がいます。



 この日は、この神秘的な場所で、おにぎりを食べることにしました。
昨日のマイナスイオン溢れる滝付近とは、全く違った趣。まるで、ディスニーランドのカリブの海賊のアトラクション内で、食べているような。(笑)

 さて、河鹿の滝はまだでしょうか? なかなか、出会えない不安もありながら、地図が指し示す方向へ、ひたすら進んでいきました。
 すると、「行者」の方々とすれ違い、ここは本当に修行の場なんだ…と、実感が湧きました。男性しか登ることのできない大峯山もすぐそこです。



 川沿いを歩いていると、ますます流れが速くなり、石の大きな上流地帯へ入って行きました。
「わ!!!あれじゃない!河鹿の滝」「スピーチレス!」

 エメラルドグリーンの水の色に白い岩。夏のグリーンが生い茂り、さわやかとしか言いようのないこの場所に溶け込むような写真を撮りたくなりました。

河鹿の滝



 Kさんは、カメラワークはそんなに得意じゃないとおっしゃっていましたが、私が「この構図で撮ってください」と言うたびに、段々と上達しているようでした。「わ、これ、いいかも!」と言いながら、ファインダーをのぞく姿は、もう写真を「絵」のように捉え始めている兆候です。

母公堂

 河鹿の滝を満喫して、あとは、洞川温泉2.5キロを普通の道で帰るだけとなりました。
 道に出ると、「母公堂」という神社がありました。安産を願うところなので、お嫁さんの第三子の安産祈願に、御守りを買いました。



 すると、神社の方が、「コーヒーをお入れしますよ。お飲みになっている間、あちらのほうから、パワーが送られてきますので」と。なんで、こんなところにコーヒーミルクと砂糖があるのかな?なんて思っていたので、通りすがりの方に、「いかがですか?」って、いつもしているようです。



 「ぼこうどう、っ読むんですか?」と訊くと、「ははこどうと、読んでくださるとありがたいですね」と、とっても奥ゆかしい言葉選びの男性のおじさまでした。
 私が、コーヒーを珍しがって写真を撮っていると、「最近の方々は、そのような写真をお撮りなられますね」と。おじさまの発言される言葉が、いつもさりげなくソフトでいらっしゃって、絶妙な距離感が心地よいです。
 おじさま集計では、東京から来た人は、今年は10組程度とおっしゃっていました。国内旅行としての片道6時間はさすがに遠い方ですね。

 ゆっくりとさせていただいてから、温泉街へ向かう道に、修験者道場がありました。ものすごい迫力! 



 ほどなくして、14:10洞川温泉に到着。15:55のバスまで時間があったので、今度は喫茶「とも」にて、ブルーマウンテンとロールケーキを頂くことに。自然の木のぬくもりを感じられるテーブルとイスに座り、ゆっくり過ごしました。




 15:55ちょうどに下市口行きのバスが発車し、クネクネ道に揺れながら目をつぶっていたら、まぶたが落ちてきて、あっという間に駅に到着しました。

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【帰路】

■バス15:55 洞川温泉~17:05 下市口■近鉄17:18下市口~橿原神宮前17:55発~16:50 京都 ■夕飯@京都伊勢丹■新幹線20:53~23:06品川

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 また、長い道のりです。途中の京都でディナーをして、東京に戻りました。23時、東京に戻ると、すっかり涼しくなっていました。
 たった3日間でしたが、いつもと違った世界を体感したあとの自分から、あたらしい何かが生まれることを期待したいです。


 最後に、天川村でこの2日間撮影した、滝の動画を掲載します!
 浄化体験のおすそ分けになれれば幸いです。

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