せんべいの記憶。

 実家の方のショッピングモールは大きいので、食品売り場でその商品の多さについつい心躍ります。
 今日は、なんとなく「せんべい」が食べたいな~と思いました。普段、家にお菓子のストックがない私です。 お菓子売り場にも行かないので、コンビニよりも断然品揃えの多い商品棚の前で、楽しく物色していたら、「あ!」と自分が好きだったせんべいの記憶が蘇ってきました。
 どうせ、買うのならば、あのつぶつぶした食感、さっぱりとした醤油味、固くなく、さくっとした歯ごたえを味わいたいなと思いました。

 名前は忘れてしまったのですが、パッケージを見たら、絶対に思い出せるせんべいです。そう思いながら、せんべいコーナーを2周ほどして、見落としなくチェックをしましたが、結局見つかりませんでした。
 諦めきれない私は、一緒にいた妹に、「あの、3枚の薄いせんべい覚えてる? 醤油味の美味しかったよね~」と訊いてみたのですが、妹は、「あーーーーあったよね。でも名前が…」と、わかりませんでした。

 残念でしたが、亀田製菓の「まがりせんべい」にしました。1度、実家で食べたとき、美味しかったので。



 まだまだ諦めきれない私は、だんだんとネーミング浮かんできて、「○○○野」という感覚がしてきました。妹に伝えると、「ああ!わかる、えーでもなんだっけ~」と悔しそうです。
 googleで「せんべい 3枚入り」と画像検索してみたら、とうとう見つけました!!!亀田製菓の「にしき野せんべい」が好きだったのです。



 しかし、検索を進めて行くと、2006年3月末に生産終了という悲しいお知らせを見つけてしまいました。今はなき、「にしき野」を探してしまったとは・・・(涙)。やがて、せんべいの記憶が、昭和なままな自分に段々と笑えてきてしまいました。

 それから、私を家まで送ってもらう車中で、妹、母とでせんべい話が盛り上がってきました。母が、「名作」というせんべいが好きだった」と。私は知りませんでしたが…。




 妹は、このせんべいのロゴを「名作」と読めず、「君作」と読んでいたようで、まあ、きっとそれは、よくありがちな間違いだけれども、母は、「眉作」と思っていたというではないですか?! ま、確かに、左はらいは、「眉」を彷彿させるけれども・・・! 「めへん」に、どう考えてもなっていませんし! 感覚的な母らしい、いい加減な記憶の仕方に「それはないでしょ」と、一同大爆笑でした。

 そこまで盛り上がれば、やはり食べたくなるというもの。妹が、コンビニにないかと、寄り道をしたのですが、車に戻ったタイミングで、残念なお知らせを見つけました。こちらも2010年にメーカーが廃業となっていたようです。

 母の味は忘れられない…なんて、言いますが、せんべいの味も同様に、味の記憶として残っていたわけですね。それにしても、記憶がアップデートされていないという感じは、なんとなく恥ずかしいものでした。(笑)