辻井伸之さん with 読売日本交響楽団@府中の森芸術劇場

 先月初めて辻井伸行さんのピアノリサイタルへ行き、最初の1音から最後まで感動したので、翌日には次のコンサートチケットを購入。府中の森芸術劇場まで行ってきました。片道1時間15分あるため、帰りの電車で親指で執筆しています。
 今回は読売日本交響楽団とのコンサートで、前半はチェロ奏者の佐藤晴真さん。読売交響楽団をバックに、センターに設えた椅子に座られました。なんとも言えない、優雅で、落ち着く、アンティークな美しい音色が心地よく、うとうとした贅沢な時の過ごし方をしました。(笑) 途中っで弓が1本切れたのが見え、間奏で引きちぎっているのをはじめてみましたが、2.3本切れても大丈夫のようですね。休憩を挟み、辻井伸行さんへ。
 辻井さん、前回と変わらず、(笑)ぽっちゃりされているので、ピアノのほうまで歩いてこられる様子がかわいらしいです。今回は指揮者の方に手を引いてもらっていました。ピアノに左手を付けると、座る合図です。

≪チャイコフスキー、ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23》

 CMなどでもお馴染みの曲。オーケストラと合わせる時の辻井さんはどんな感じなのか? 自分が弾かないパートでは、身体を横に動かしながら、周りの音に集中されているようでした。オーケストラに対してピアノ1台ですから、ソロのときよりも力強くみえました。とくに怒涛のラスト、ものすごい速さで、高い音から低い音へ雪崩の如く、人間の限界を超えている指の動き!神がかっていました。しかし、音が最強のサントリーホールと比べると、音の伝わり方の鮮度みたいなものが、違いますね。サントリーホールのほうが繊細に響き渡る感じがします。
 われんばかりの拍手喝采。辻井さんが顔を上げると、エンディングの熱量で、真っ赤な顔をされていました。辻井さんも一緒に拍手されています。その様子が、またかわいらしいです。観客席も音で感動を表現しようと、さらに拍手の音量が上がりました。辻井さん嬉しそうでした!

 何度も出たり入ったりのあと、また左手がピアノに置かれ、アンコールの合図です! 曲名がわかりませんでしたが、エクリエムのような、祈りを捧げているような、短調のゆっくり目の曲。先ほどの激しい曲と対照的で、余韻のあるラストでした。

 交響曲でもピアノの見せ場が結構ありましたし、ピアノがオーケストラに溶け込んでいるときの、ピアニストの力強さを感じました。そして全体の呼吸がピッタリくる感じを、奏者の人たちは楽しまれているのだろうなと想像します。オーケストラもいいですね。

 次回の辻井さんは、6月のチケットを連日購入しています。こちらもオーケストラとのコンサート。サントリーホールとオペラシティなので、音の感じも楽しみです!

 今日はいつも10時間くらいかかるメルマガを書く日に、小遠足みたいな予定を入れてしまったので、本日は限界に挑戦中なのです。

 


 
追伸: 6年前のチャイコフスキーありました。