匠 J.S. Bach by ピアニスト富永峻さん

 昨夜は久しぶりにピアノ生演奏を聴くことができました! 富永さんが月1回で主催されている音楽家解説+ピアノ演奏という会です。クラシックに詳しくない人でも、ピアノ演奏の前に解説が入ることで、洞察力が増して、ピアノ鑑賞をより楽しめます! 

 今回は、ヨハン・セバスチャン・バッハ。バッハは、小川と言う意味だそうです。バッハは日本で言えば、生類憐みの令(綱吉)の時代です。バッハは、頑固でまじめ。20人の子供がいて、宮廷音楽や教会の音楽を作るところに勤務していたようです。なんか自由に音楽を作っていたのかと思いきや、サラリーマン的なんですね。(笑)

★フーガ

まず、「フーガ」を教わりました。全パートがメロディーで、全パートが順番にテーマを弾いてくような、優雅に繰り返されるのが特徴とのこと。フーガ好きですね~。ずっと聴いていたくなるような、バッハ=小川というだけあります。

BWV846 ハ長調の演奏から始まりました。(他の方の演奏ですが、YouTubeリンクしています)なんか知っているというか、弾いたことある?(笑)

BWV847 ハ短調は、チェンバロで聴いたことがありました。何も知らないで聴いているのと、説明を受けてから聴くのとでは、音の聴こえ方が変わりますね~。また、チェンバロだと音が持続できない楽器なので、シャープに聞こえてきますので全然違います。それにしても、富永さんのスピードものすごかったです。ハ長調とハ短調の違いが歴然でした。

★協奏曲 BWV 971

 バッハは、ドイツ内にしかいなかったそうなのですが、甥がイアリアの音楽のことを教えてくれたらしく、バッハのイタリアのイメージで創られた曲のようです。一人何役をも1代の楽器で演奏するという曲だけあり、かなり派手でした! これもチェンバロで聴いたことありました。私の好きなチェンバロ奏者ジャン・ロンドーの演奏もありました!キレッキレです!

ピアノはこちら。(他の方ですが)

 富永さんの生演奏も、品よく華やかなもので、なんかイタリアンフルコースを頂いたような、満足感に浸れました!

★ゴールドベルグ変奏曲 BWV 988

 ゴールドベルグ? 昨年、ジャン・ロンドーのコンサートのときに弾いていたような…と思ったら、ありました。「2段鍵盤付きチェンバロのためのアリアの種々の変奏」というタイトルがついているから、チェンバロのためだったのですね。30の変奏をすべて弾いているのか、1h34分の動画になっています。

「ゴールドベルク変奏曲」はバッハが音楽を手ほどきしたヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクというチェンバロ演奏者が、不眠症に悩むヘルマン・カール・フォン・カイザーリンク伯爵ために演奏したことからゴールドベルグと言うそうです。なのでこの曲を聴きながら、眠くなってもいいそうです。(笑)あまりにも有名で、いろいろな映画音楽にも使用されているようですね。

 なんかこうしてバッハのことを知ると、どこか模範的な感じもして、聴いていて落ち着く理由が少しわかった気がしました。

 富永さんが最後に、「バッハは、常に弾いていたくなる」とおっしゃっていました。1時間半の匠 J.S. Bach。いろいろと吸収、体感させていただきました! いろいろな方向から調べてくださったご様子が伝わるわかりやすい解説のかたもありがとうございました!

 次の富永さんの演奏会は、9/26 15:30~ベートーヴェン@ソノリウムであるそうです!また伺います! ソーシャルディスタンスのため、25席限定のようです。