マリアノ・フォルチュニ展@三菱一号館美術館へ。

 スイスのクライアントさんが日本にいらしているので、娘さんも一緒にお会いすることになりました。西日本にご実家があるので、東京へいらしているタイミングでです。半日観光コースとして、美術館+アフタヌーンティーをご提案しました!

★11:00 マリアノ・フォルチュニ展@三菱一号館美術館

 明治の日本で活躍したイギリス人建築家ジョサイア・コンドルと日本の職人達が創り上げた空間を、当時の製造方法や素材まで忠実に復元された建物だそうです。私はここの美術館が一番好きと言っても過言ではありません。美術館へ行かなくても、たまにそのお庭でコーヒーなどを買い込んで、オアシスのように立ち寄る場所です。スイスのクライアントさんも、とても気に入られていました! ちなみに、小学生の娘さんは無料でした。(7月末まで)

 フォルチュニは、グラナダで生まれ、ローマ、パリで育ち、ヴェネツィアで制作し、パリとニューヨークで作品を世に送り出した。 彼は、服飾・染織デザイナーであっただけでなく、画家、版画家、舞台芸術家、写真家、そして、服飾作品を自ら世界に向けて送り出すプロデューサーでもあった。(特設HPより)

 最初は、画家から始まり、写真、舞台、服飾、経営者と、一人でいくつもの草鞋! 天才だったんですね。美術館はフォルチュニだけの展示なのに、写真コーナー、絵画コーナー、布コーナー、舞台芸術コーナー、服飾コーナー…と分かれており、一人で全部されているのかと思うと、同じ人間とは思えません! 類まれな天才です。

 美術館で以下の動画が流れていました。動画のなかに、フォルチュニのアトリエシーンがありまして、なんか、フォルチュニの存在していた空気に触れるべく、ベネチアに行きたい感じです! イタリアは、大学生のときに行ったきりですからね。

 フォルチュニのことがわかりやすく知れるために「人生すごろく」がパンフレットとして置いてありました。「サイコロダウンロード」と書いてあり、1D1U 9th Campのノベルティーが「サイコロ」なので、被りましたね。(笑) 入口においてあるので、必ずGETしましょう。


 この人生すごろくがとても分かりやすく、中でも興味を引いたのが、愛する女性の存在です。アンリエットと恋に落ち、結婚の予定だったのに、母親に「あの女はあなたを不幸にする」と反対され続け、22年経過して正式に結婚したんだそう! フォルチニの作品作りを手伝っている写真もあったりして、助手みたいだったのですね。二人の絆に感動です。

 こちら、写真を撮っていいコーナーです。フォルチュニのドレスと、奥に絵画も見えます。ここに映っていませんが、照明もフォルチュニのものが飾られていました。行かれる方は、天井の照明をチェックすることもお忘れなく! 三菱一号館美術館の佇まいに合いすぎて、最初美術館のものだと思ってしまったほど。

 フォルチュニって、「感動しては、はまって、実験を続け、極めていく」人なんです。日本美術にも興味を持たれていたようで、資料として『楽しくも奇妙なデザインの本。日本の紙型100点』というのがありました。家紋集と言ったところでしょうか。西洋からしてみたら、家紋って、奇妙なものだったんですね。(笑) 奥様は日本の着物を室内着として愛用されていたり、アートライフです。

 ドレスは、基本的に軽くてしなやかな絹を用いた、繊細なプリーツの施された「デルフォス」というもの。面白いなぁと思ったのが、ドレスを収納する箱があって、バームクーヘンを入れるような円柱のもの。「ここに収納して、クリーニング屋にもっていってください」との注釈付き。こんなところに、デザイナーだけでなく、ビジネススキルもお持ちであることが伺えますね。(笑)この日も、ウィーン展に続いて、濃い美術展でした。

★13:00 ~アフタヌーンティー@Bills

 美術館から、銀座1丁目まで10分くらいで着きました。クライアントさんは、ケーキ教室をスイスのご自宅でされているのもありまして、お昼はアフタヌーンティーにしました。パンケーキで有名なBillsがやっているアフタヌーンティー!です。

 店内とても広くて、座りやすい椅子、ソファー席、お茶は7種類を飲み放題! こちら以外に、ミニパンケーキも焼きあがって出てきました! 娘さんも気に入っていたようです! 

 去年もお会いしたので、私は「タコライスのお姉さん」と呼ばれているそうです。今年から「アフタヌーンティーのお姉さん」になることでしょう。(笑) 笑顔でハイチーズ! 120分まで居てもいいので、3時までゆっくりと過ごし、お茶も全種類頂きました! 優雅なひと時をご一緒してくださいまして、ありがとうございました! 東京ゆっくり半日観光コースオススメです!