35年ぶり?!『ふしぎなかぎばあさん』を読んでみました。

 この前たまたま有楽町の無印良品で『ふしぎなかぎばあさん』を見つけまして、子供の時にシリーズで持っていた本だったので驚きました。それで、kindleでその場で買いまして、早速読んでみたところ、「なかなかばあさんが出てこない?!」ことに驚きました。(笑) 


 そしてついに、70%のところで登場したのです! どうやらほかの作品との短編小説のくみあわせになっていました! そうとは知らず、2話目に黒いカラスが出てきたところで、「ばあさんか?!」と、自分の頭の中でかってに結びつけようとしましたが、まったくいらない想像力でした。(笑)

 かぎばあさんは、鍵を落としてしまった子供のところに現れて、鍵を開けてあげて、おいしい料理を作ってあげて、歌を歌って、その子の悩みを顔を見て当ててしまい、でも答えを言うのではなく、「自分で考えて」と促すような存在です。大人には見えないため、足跡もないし、作ったお料理に使用したお皿も、家の人が帰ってくる頃には、なくなってしまうのです。とてもミステリアスなお話でした。

 現実とは違うとされるところで描かれていた物語は、きっと子供の願望みたいなもので、現実に帰ったとき、ふと消されている。でも現実なのではないかと思うほど、感情移入できる描写に、読んでいて不思議な気分になりました。

 きっと、そういう魔法みたいなところに、私は興味があったのだと思います。魔法の天使クリーミーマミがすごく好きしたし、ちなみにモノマネもできますが。(笑) ポジとネガてネコがいましたが、あれはポジティブとネガティブの頭文字だったんですね、と今頃気づいたり。 

 好きなものに何の理由もなく、ただハマっていた子供時代を、なんとなく思い出す機会を宇宙が与えてくれたのでしょう。姪っ子にも『かぎばあさん』プレゼントしてみようかな。