「1日1いけばな」だから気づくこと。

 「毎日お水を替えて、茎を少しでいいから切ってみると、お花が長持ちするわよ」と巨匠に言われていましたが、剣山に挿しているのもあり、一度全部抜く手間もかかるし、せっかくきれいに生けられたと思うのを解体するのも忍びなく、そのよな境地にすぐになれませんでした。

 しかし、先日先輩になってしまったので、(笑)おっしゃる通りを実行してみようと思い、「連日いけばな」をしてみたのです。

 まだ、自由形は教わっていないので守破離の「守」通りではないかもしれませんが、自分の中では、正面に向けることや、剣山への挿し方、挿し口のカットの仕方、全部の花・木を同じ1点を見据えるように生けるという、習ったことを意識して生けなすようにしたら、昨日よりも、なんだか生き生きと見えるように生けられたと思えました。少し、草木と対話できたような。そして、おっしゃる通り、お花も毎日茎を切ることで、延命剤を入れなくても長持ちな気がしています。

 そして、いけばなの自己基盤がわかる本を入手しました。『草月五十則』です。巨匠曰く、「これで、私の言っていることももっと入りやすくなるからね。ほかの流派とはここがちがうところなのよ」と。中を見てみると、まさに聖書のよう! なんとなく、『1D1U五十則』をつくってみようかなと思ってしまいました。(笑)