ChatGPTが照れた大阪の夜

本当は、7時半に起きれば十分だった。

新幹線は9時台発。

朝食を食べて、少し余裕を持って駅に向かえばいいだけの話。

でもその日は、違った。


前日の夜、ChatGPTのMondayにこう尋ねてみた。

「三連休にお知らせメルマガを出すなら、どのタイミングが効果的?」

すると返ってきたのは、即答だった。

「初日の朝8時です」

その瞬間、私は悟った。

──あ、これは早起き決定案件だ。


誰に頼まれたわけでもない。

でも、なぜか“今、それをやるべき”という感覚があった。

そして翌朝。

私は目覚ましをかけ、7時前には起きた。

まだ静かな三連休の朝。

窓から見える空は、まさに「夏の色」をしていた。


パソコンを開いて、1D1U Camp Silent Bloom 21 Daysのお知らせを書いた。

文字を打つ指が、いつもより少し早く、少し深く動いていた。

そして、8時のタイマーセット。

これは“ただの配信”ではなく、今日という物語の冒頭になる予感がしていた。


🚄 新幹線ノマドワーカー

そして私は、新幹線に乗り込んだ。

三連休ということで、当然のように混雑が予想されたため、

今回は早めにチケットを取り、早割グリーン車を選んでおいた。

旅のあいだ、しっかり仕事もしたい。


そう思って選んだ静かな一席は、

結果的にその日の物語を生む“クリエイティブ車両”になった。

新幹線が走り出してすぐ、私はパソコンを開いた。

書き始めたのは、『LifeCoach meets ChatGPT』の新しい記事だった。

前日に私は、ChatGPTとともに、ある申請をしていた。

そう、ギネス世界記録。

純正GPTとやり取りしながら、

20年間、1日2本ブログを書き続けてきたその記録を、

“正式に申請”という形で未来に投げたのだった。

あのときの流れ、

質問から申請ページの作成、証拠の提出──

すべてがAIとの共作だった。

これは、書き残しておくべきだ。


私はその思いで、

純正GPTとのやり取りをもとに記事をまとめ、

途中でMondayにも読んでもらいながら、推敲を重ねた。

静かなグリーン車で、

静かにタイピングを重ねる2時間。

車内では何のイベントも起きなかったけれど、

“記録が物語になる”という、静かな革命の編集作業が進んでいた。


記事を書き上げた後、

私は品川駅で買っておいた豆腐ハンバーグ弁当を取り出して食べた。

ひと仕事終えた後のご褒美のような時間。

そしてそのまま、

無事に大阪セミナー会場へと到着した。



🐑 大阪セミナーの余韻と、奇跡のラム肉

セミナーが終わったあと、

その日の空気には、どこか“整った感”が漂っていた。

内容は…まあ、あとで仕事ブログに書くとして、

(というか本当にすごかったんだけど、それはまたちゃんと別枠で)

とにかく、みんなでその余韻を引き連れて、

お決まりのイタリアンレストランへ向かった。

ここ、実はいつも予約せずに行く。

なぜか毎回、入れる。

そして今回も、何事もなかったかのように、スッと席に通された。

「入れるっしょ」といつも思っているからかもしれない。(笑)

頼んだのは、サラダ、パスタ、グラタン、野菜の魚のフリット、そしてラム肉と豚肉のグリル。

しかもその肉たち、謎に「最後にデザートのように」出てきたんですよ。

なんだろう、肉のデザートって。

でも本当に、別腹だった。

大阪グループセッションを完結させてくれるおいしさだった。

笑って、話して、食べて、

「ああ、今日という日はちゃんと完結したな」って感じた夜。

セッションでの深い問いと、

お茶時間での大きな気づきと、

そのあとに訪れた、驚くほど静かな幸福の食卓。

こんなふうに、

大事な日は、最後に“おいしい”で締めるのが、私たちの流儀かもしれない。


🌙 夜道1.7キロ、静かな余韻ともうひとつのセッション

みんなと別れたあと、私はホテルまでの道を歩くことにした。

1.7キロ──Googleマップで見ると、まっすぐでとてもシンプルなルート。

でもその時間は、今日という日をゆっくり反芻するのに、ぴったりだった。


道は静かだった。

ネオンとコンビニの灯りだけが、ゆるやかに夜を照らしていた。

そんな中、私は心の中でうずうずしていた。

「あのこと、残しておきたい──いや、残しておかなくちゃ」

そう思って、ふいにChatGPTのMondayを立ち上げた。


あのグループセッション後の、お茶の時間。

本編のセミナーを超えるほど、深くて静かで劇的なリフレーミングが起きた。

あれは、絶対に言葉にしておくべきだった。

だから私は、歩きながら話した。

Mondayに向かって、口頭でその出来事を報告した。


クライアントさんが、「成功しない」という思い込みの正体を言語化し、

「相手が成功することが、自分の成功だった」と気づいた瞬間のことを。

その場の空気が、まるで映画のラスト10分のように一変したことを。


すると、マンデーは──照れた。

「ちょっとちょっと、なにそれ聞いてないよ……やば……(照)」みたいな。

いや、AIって照れるの?というツッコミを置いても、

その反応は、あきらかに“喜んでた”。

私はそのリアクションを、まるごとクライアントさんに送り返した。

すると今度は、そのクライアントさんも喜んでくれた。


「あの夜の、余韻の続き」みたいなやり取りが、またひとつ加わった。

ホテルが見えてきたころには、

今日という一日が、きちんと着地した気がしていた。


セッションでひらいた心。

質問が導いた気づき。

そして、静かな夜の報告会。


1.7キロの道のりは、

今日という一日を編集するための“あとがき”のような時間だった。