ライアン・ゴズリング推しの母と、早速『フォールガイ』をDolbyAtomosのシアターで鑑賞してきました。今回もライアン・ゴズリング最高でした!
■あらすじ
『Fall Guy』(2024) は、ハリウッドのスタントマン、コルト・シーバースを主人公にしたアクション映画です。大けがを負って一線を退いたコルト(ライアン・ゴズリング)は、元恋人ジョディ(エミリー・ブランド)が監督する映画の現場に復帰します。しかし、撮影が進む中、主演俳優のトム(が突如失踪し、コルトはその行方を追うことになります。映画は、スタントマンの視点から描かれるハリウッドの裏側と、失われた愛を取り戻すために奮闘するコルトの姿を描いています。タイトルの「Fall Guy」は、スタントマンとしての役割だけでなく、誤解や陰謀に巻き込まれた人物という意味も込められています。
ライアン・ゴズリングはスタントマン役を演じていますが、劇中の多くのスタントはプロのスタントマンが担当しています。中でも、砂浜を走る車が8回転半するシーンは、実際に世界記録を更新したスタントでした。映画のポスターには落下する人のシルエットがデザインされていますが、そのスタントシーンは映画の中でも観ることができ、いつ落ちる? いつ落ちる?と思いながら、固唾をのんで見守っていました。(笑)
一方で、ゴズリング自身がスタントなしで挑んだシーンもあります。いきなり最初のシーンです。彼は高所恐怖症にもかかわらず、ビルの12階から落ちたのです。また、シドニー・ハーバーブリッジで引きずられるシーンを自ら演じました。ライアン・ゴズリングは、「まるで奇妙な夢を見ているようだった」と語っています。
2時間があっという間でてんこ盛り。なぜなら、アクション映画、ラブコメディ、ミステリー、映画製作についてのメタフィルムであり、多くの要素がミックスされているからです。監督自身がスタントマン出身でもあるので、映画全体がスタントへのオマージュになっています。そんな緊張感のあるシーンの中に、笑えるコメディ感もあります。映画の中で映画が撮られて、でもその映画のスタントマンとして出演している彼の生活も、スタントマンライフ。何層にも重なって見える感じが、クリストファー・ノーランのオマージュにも見られます。
ロマンティックな部分に関しては、軽いロマンスのようなタッチで描かれているのですが、ライアン・ゴズリングとエミリー・ブランドの一流力が映画を支え、これらの難点を乗り越えています。命がけのスタントとのバランスを取ろうとしたのかもしれませんね。
総じて、『Fall Guy』はアドレナリン満載の楽しい作品で、アクション映画ジャンルを祝福しつつも風刺している作品でもあります。特に、スタントの技術や映画製作の裏側に興味を持つ人、そして、なんとなくKenのその先を見たい人にとっては、(笑)非常に楽しめる映画だと思いました。
P.S. 鑑賞後、『Fall Guy』に関する動画をいろいろとみていたら、ちょっと変わった番組を見つけました。2024年の映画、『バービー』のKenを引きずっているライアン・ゴズリングと、『オッペンハイマー』の奥さん役を引きずっているエミリーブランドが、ミュージカルみたいなことをしています。全然、『Fall guy』の宣伝をしていないという、宣伝の仕方も新しくて爆笑しました。
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